ユーザーの行動パターンから気持ちを読み解く「ComfyAnalytics」
製品特長
続いて紹介されたのは、コンフォート・マーケティングの「ComfyAnalytics(コンフィ・アナリティクス)」。RTmetricsから分家したビーコン型のアクセス解析ツールで、「最もデータの柔軟性が高いツール。過去のデータを徹底して遡れます。また、複数ドメインにも強いツールになっています」(アクセス解析イニシアチブ 大内氏)。
レポート機能の特徴
コンフォート・マーケティング取締役副社長 内野明彦氏は、セッションの冒頭で「われわれの考える良いレポート、良いサポート」について語った。
内野氏は「『簡単にパッと分かるレポートが欲しい』というご意見を多くいただくんですが、本当にそれで良いんでしょうか」と問題を提起。サイトの状況を数字で確認できるだけではなく、サイト訪問者の気持ちを感じ取れるレポートでなければならないと説き、「ユーザーの細かい行動パターン、どこから来たのか、何を探しているのかをセグメンテーションで絞り込んで見ることができる」ようでなくてはならないと主張した。
ComfyAnalyticsもそんな同社の考える「良いレポート」を作成できるような機能を備え、サイト担当者が「こう見たいな」「こういう切り口にすると、どういう風に動いているんだろう」と、試行錯誤できるつくりになっている。
例えば、「買わなかったけれども、最低5分はサイトにいた人」というセグメントで絞り込み、どのページを見たのか、どこで離脱したかを解析できる。その結果、「はじめての方へ」ページを見ているリピーターの購入が多いということが分かったら、「はじめての方へ」ページの閲覧数を“中間KPI”として定義することも可能だ。

ComfyAnalyticsには、大内氏が最初に紹介したように過去に遡ってゴールページを再定義できるといった特徴もあるので、こうした中間KPI設定の際などでも過去のデータを無駄なく有効活用できる。

サポート内容の特徴
レポートに続いて、内野氏はサポートについても「『迅速丁寧が良い』と言われていますが、本当にそれだけでいいのでしょうか」と課題を示した。
サイト担当者にはほかの業務を兼任する人も多く、多忙になりがち。「何か質問をしたら答えてくれる」だけではなくて、サイト担当者を手助けしてくれる「安くて予算に組み込みやすい価格帯の運用支援サービスが必要」(内野氏)と考えているという。
同社ではその考えに基づき、解析運用支援サービスも有償で提供している。コンサルティング、設定代行、トレーニングの3つを一緒にしたタイプのサービスで、実運用に入るまでの導入を支援する。
解析運用支援サービスでは、まずはデータを蓄積する。数週間~1か月くらいはデータ蓄積期間となり、続いてヒアリング結果を踏まえて蓄積したデータを整理。次に着目すべきユーザー像、セグメントを探し出すための試行錯誤フェーズに入る。
そこからは顧客のサイト担当者が行う運用に深くかかわるようになるので、その顧客にとって一番よいレポートはどんなものかと着眼点やKPIを一緒に考えていくことになる。最後には、実際の運用の中でレポートのどこを見ていけば良いのか、顧客のサイト担当者だけで運用できるように準備に移る。
ここまでの一連のサービスが同社によって提供されている解析運用支援サービスとなる。