日本進出に向けDAC(デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム)と戦略的パートナーシップを締結
日本国内でも近年、ブロードバンド環境の整備によって、インターネット上での動画配信は急速に進展しており、YouTube やニコニコ動画など動画配信サイトの浸透もあいまって、今やインターネットユーザの約半数である47.7%(約2,300万人)が動画視聴サービスを利用しているとも言われている(参考:2008 NetRatings Japan Inc.)。また動画視聴サービスの月間平均視聴時間の増加していると言われている(参考:インターネット白書2008)。
このような環境変化を背景に、広告主企業やメディア運営会社、コンテンツ事業会社が自社のサービス展開やブランディングに動画を活用するニーズが急増した。しかし動画を配信・運用するためのプラットフォーム構築には、技術面と費用面において課題があったことも事実である。Kalturaはその二つの課題を最もカバーしてくれるソリューションと言え、Kalturaによりインターネット上での動画配信はさらに拡大していくことが予想できる。
そこで、Kalturaとデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(以下、DAC)は、昨年12 月より日本国内における動画配信プラットフォームの共同展開に向けパートナーシップを提携した。KalturaはDACと組むことで、まだ動画市場が成熟していない日本の市場に乗り込む。DACは今後国内でも広がりの期待出来る動画マーケットに可能性を見出し、Kaltura社とのとの提携を進めた。
DACは、まず日本市場での企業サイトなどでの動画活用についてのニーズを改めて掘り起こすとともに、DACグループ全体とのシナジーで動画配信プラットフォーム構築やマネタイズのニーズに対して動画の企画からデザイン、サイト構築、オペレーションまで動画作成に関わる業務をワンストップで支援することで企業の動画参入障壁を和らげ、動画市場の底上げに努める。
今まで自社動画コンテンツを広くバイラルさせたい場合、YouTubeなど外部サイトに動画を掲載する方法が一般的であったが、コンテンツ保護という観点も含めそのコントロールは必ずしも完全に行うことはできなかった。とはいえ、独自に動画配信をおこないたい場合は高価で運用コストのかかる仕組みを購入するか、自前で容易しなければいけなかった。しかし、Kalturaのような簡易かつ低コストの動画配信ソリューションが登場することにより、自社サイト内で独自に動画を管理、運用、公開することが可能になる。いよいよ動画は自社で配信するフェイズに入っているのだ。
そういった段階において、プロダクトやコミュニティの有用性を伝えていくことは非常に重要である。DACはKalturaのサイト全体を日本語化[ http://www.kaltura.jp/ ]するとともに、Kaltura Japan Community という日本のKaltura開発者向けコミュニティを作成 [ http://groups.google.com/group/kaltura-community-japan/]し、KalturaプラットフォームやそのAPIを利用したウェブコンテンツを作る開発者の支援につとめている。


