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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day Spring 2010レポート

成果10倍!
ネット広告のROIを上げる「広告×サイト一体型改善」

流入経路別にユーザーに見せるページとコミュニケーションを最適化

 詳しくお話すると、「NEC」というキーワードで入ってきたユーザーはNEC本体のトップページを目にします。

 「NECだったらERPパッケージがあるだろう」と考えて入ってきたわけですから、選定段階としてはまだ初期のユーザーと想定されます。ですから、NECに対するブランドイメージは非常に良いのですが、ERPパッケージに関してはあまりよく知られていません。

 この方をちゃんとEXPLANNERのサイトに連れてくるためには、NECのサイトの中ではEXPLANNERという商品名は出さず、「NECのERPパッケージだったらこちら」という形で連れてきます。連れてきた後も、そのユーザーはERPパッケージに関してあまり詳しくありません。専門的な情報をどんどん出していくのではなく、「NECのERPパッケージだから安心」「実績が豊富」「サポートも充実」といったところを訴求して、安心感を訴えます。

 そして、初期段階のユーザーにいきなり商談のご相談や資料請求を促してもなかなか難しいので、まず「ERPパッケージを知るためにセミナーに参加してみませんか?」「展示会に来ませんか?」というようなコミュニケーションを取り、セミナー・展示会への参加をビジネスゴールにするよう導線を引いていきます。

 これに対して、「EXPLANNER」という商品名で入って来るユーザーは、大体雑誌などでEXPLANNERの記事を一度見ているか、展示会やセミナーでパンフレットを手元に持っていることが非常に多いのです。

 そんなユーザーをNECの本体サイトに連れていくと冗長になってしまいますから、直接EXPLANNERの詳細ページに飛ばします。

 詳細ページでは、画面キャプチャをたくさん出す、パンフレット以上の情報を載せるなど、詳細情報をどんどん出していくようなコミュニケーションを取ります。もしくは、商品名で入ってくるユーザーは購入の最終段階に至っている可能性が高いので、価格がどうなるかを説明していくようにします。

 そしてビジネスゴールについても、資料を手元に持っている可能性が高いので、「資料請求してください」とは言わず、「商談の相談をしませんか?」というコミュニケーションを取ってゴールに引き込むようにします。

 このように、「どういう入り口から入ってくるか」によって、サイトの中でのコミュニケーションをまったく変えるというパターンを作っていくのが“多面体型”サイトと弊社が呼んでいるものです。

 NECの場合、このパターンを10パターンほど作りまして、それぞれに対応できるコミュニケーションを設計しました。そのコミュニケーションが成功したからこそ、資料請求数で10倍という成果が生まれております。

 全体像がこちらになります。サイト領域はもちろん、広告・集客の領域もあわせて設計させていただいて、それらを合体させてネット全体を設計するような状態になります。この状態を作ることが「広告×サイト一体型改善」です。

講演資料より掲載
【お知らせ】
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広告×サイト一体型改善、3つのステップ

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この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/04/06 11:00 https://markezine.jp/article/detail/9972

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