ネットやブログを活用すれば、個人でも企業並みの影響力を持てる
四家
社長ブログでさえ、ビジネス色が薄いものが多かったですよね。
徳力
もちろんそういうブログも価値はあるとは思いますが、僕はあまり興味が無かったんです。当時
isologueの磯崎さんとメールをやり取りする機会があったんですが、僕は磯崎さんを凄い価値のある有名ブロガーだと思っていたのに、磯崎さんに「僕のブログなんてそんな読まれていませんよ」というようなコメントをもらったんですよ。
四家
え、意外な話ですね。
徳力
実際、人気ブログっていうと芸能人ブログとか社長ブログの時代でした。でも、明らかに大勢に読まれていると思っていたのに、それを本人が自覚していないのが結構ショックというか驚きでした。僕自身、梅田さんのイベントに行ったりとか、田口さんと橋本さんの無敵会議に参加したりとか、アルファブロガーに選ばれるだろう人の何人かにはお会いしていて、刺激を受けてた頃で「インターネットやブログを上手く活用すれば、個人でも企業並みの影響力を持つことができる」ということを、ようやく理解し始めた頃だったんです。だからそれだったらビジネス系の濃いブロガーのリストを作るための、ランキングができないものかと妄想してたんですよね。本来はビジネスブロガーと言えばいいんでしょうけど、幸か不幸か当時は「ビジネスブログ=企業が運営するブログ」になっていたじゃないですか。そうするとビジネスブロガーランキングだと、企業ブログランキングと思われそうだなと。
四家
そのあたり定義難しいんですよね、毎度。
一緒にブログ合宿に来ているのに、わざわざチャットで遊談。今回はSkypeを利用。

徳力
ちょうどそんな頃に
Ad Innovatorの織田さんがアルファブロガーという言葉を記事で紹介していて、「これだ!」と(笑)。
四家
なるほど。アルファブロガーという単語は、織田さんが持ち込んで、徳力さんが広めたんですよね。
徳力
結局アメリカではアルファブロガーという言葉はほとんど使われずにA-List Bloggerと呼ばれているようですから、ある意味間違った選択だったんですけどね(笑)。
四家
ポジションとっちゃえばこっちのものです(笑)。「エーリストブロガー」なんて言いにくくて、日本じゃ絶対流行りません。
徳力
四家
これは、当時大変話題になりました。
徳力
実はビジネス系の濃いブロガーのリストを作ってその存在を世に広めたいという思いと同時に、そうしたブロガーの方々に対する興味も当然すごいあったわけです。それが後のアルファブロガーとの座談会につながりました。
四家
なるほどねぇ。