ブログは仕事にも凄く良い影響を与えてくれた
四家
あそこで徳力さんが立ったからこそ、皆を進んで巻き込まれたんだと思います。ご本人はもちろん、周りのスタッフの皆さんも大変だったと思いますけど、発信する個人をつなげる機会を作るのは、個人でなければならなかったわけです。十分にモチベイティブな個人でなければ。
徳力
そうですね、確かに 。
四家
…あ、一応僕もスタッフに名前だけ入れていただいてました(笑)。
徳力
そんなこと言わないでくださいよ(笑)。
四家
だって何にも仕事しなかったから。撤収でダンボール片付けただけじゃないかな(笑)。
徳力
そういう全ての支援の手があってイベントって始めてまわるんだと実感するイベントでしたよ(笑)。やっぱり、ブロガーっていう軸自体が、競合企業とか業界とかそういう面倒くさい話をぶっとばして、個人でつながるのに凄い良い軸だと思います。
四家
まあ、やはり徳力さんが立ったからこそ実現したイベントですよ。だからその後開催されてないし(笑)。
徳力
はぁ(笑)。
徳力
まぁ、おかげさまで、ブログは僕の仕事にも凄く良い影響を与えてくれました。
四家
具体的にはどんな影響でしょうか。
徳力
時々営業もやっていたんですが、相手は僕のことも知らないし、会社のことも知らないので、基本的にプッシュだったんです。でも、ブログのおかげで、僕のことを知ってもらえると、この
アリエル・ネットワークって何の会社だろうと興味を持ってもらえるんです。
四家
それは大きいですよね。
徳力
遅ればせながら2005年末から、
ワークスタイル・メモという会社ブログも始めました。注目している最新ツールとかソフトウェアのレビューを書くと、そのツールに興味がある人に僕自身や会社についても知ってもらえる機会につながりますね。
インターネット時代の仕事術やツールを伝えるブログ「workstyle memo」

四家
理想的なビジネスブログの展開じゃないですか。
徳力
とにかく知名度が無いので、以前は広告を使ったり、何とかプッシュで押し込む形になってしまうわけですが、それだと製品のコンセプトとかアリエル・ネットワークの背景を理解してもらえてないので、なかなか良い関係にならないんです。これは営業のプロにとっては当たり前の話だとは思うんですが。
四家
新しい分野の商品っていつもそうですよね。事例が増えるまでは簡単には理解されない。説明が難しいし、よく誤解される。
徳力
そういう意味ではブログを通じて、作っている人たちのコンセプトや思いを理解してもらえると、仮に今の製品がそこまで達していなくても、将来を期待してくれたりとか、理解してくれたりと、幅も広がると思います。あと最近は、ブログのおかげで会社に興味を持ってくれた人が採用応募にきてくれたりします。
四家
ああ、弊社のブログも、ときどき人材採用に貢献してますね。
徳力
本当にブログさまさまです。そういう意味ではブログやブログスフィアに恩返ししたいという思いが強いのかもしれません。
後編では、話題のアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)の展望を語っていただきました。お楽しみに!