調査概要
調査は米国Econsultancy協力のもと2010年2月に実施。世界68カ国、約1,500名の回答を得ました。回答者の内訳は検索サービス利用側が36%、検索サービス提供側が64%です(以後、検索サービス利用側を「企業」、検索サービス提供側を「代理店」と呼びます)。
北米のSEM予算はさらなる増加傾向に
2010年のSEO予算は平均で43%増加、検索連動型広告の利用は2007年の70%から81%へ増加したという結果が出ています。
世界的な不況でメディア市場の成長が後退した2009年でしたが、検索市場は不況知らずのようです。特に北米では、Q4にあたる年末に急激な成長が見られました。これは、年末年始商戦への投資だけでなく、パーソナルサーチ、ローカルサーチ、モバイルサーチなどといった検索技術とサービスの発達を受けたものだと言えるでしょう。
この検索マーケティング予算の増加分は、主に他の予算を削って作られたもののようで、特に新聞や雑誌の広告費が大きな影響を受けているようです。
2010年のマーケティング予算を分野別に見ると、SEO予算は9割以上が2009年と同額かそれ以上だと回答し、検索連動型広告費は8割以上が2009年と同額かそれ以上の予算をあてていると回答しています。金額では、SEOの予算が平均43%増加、検索連動型広告の予算が平均37%増加する見込みです。