今回の調査では、「モバイルショッピング」だけでなく、「店頭でのモバイル検索(+ショッピング)」に焦点を当てて分析しており、この2つはまったく異なる特徴を持っている。
モバイルショッピングは、生活者がリラックスした“OFFモード”の状態で行われている「OFFモードショッピング」。ショッピングの時間帯は、平日、休日の夜(19~23時)が多く、自宅でくつろいでいるとき、自宅で寝る前などが多くなっている。
一方、店頭でのモバイル検索は、ショッピングする際のナビゲーションとしてモバイルを利用する「ナビ付きショッピング」。店頭でモバイルを使って買おうとする商品についての情報(クーポンを除く)を調べた人は、モバイルユーザーの3分の1に達している。店頭での検索内容は、ネット上の価格やクチコミ・評判、クーポンの有無などが多く、低価格で買いたい、商品選択を失敗したくない、得をしたいなどの意識が背景にある。しかし、下のグラフにあるように、検索結果によってはその場での購入をやめ、他店やネットで購入する場合もある。
調査レポートでは、買い物の主導権は流通から生活者へと移行し、来店しても、条件次第で他所で買うスタイルが浸透していると指摘。今後は「携帯アクセル」(店頭モバイル検索による購買促進)を促進し、「携帯ブレーキ」(購買の阻害)を防止することが必要になると分析している。
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