あなたへ贈る、最適アドバイス
話は相談内容に戻りますが、CMOになるためにはどこの大学でMBAを取得すればよいのだろう? などと考える前に、せっかくチャンスが転がっている状況なのだから、まずは与えられた環境でベストを尽くしてみてみることに集中してはどうでしょうか? 具体的には今の立場を活かして、“マーケティング力のある営業マン”を目指してみてはどうでしょうか。
私の経験から申し上げると、私も営業からキャリアをスタートさせています。数字はお客様の支持を示すバロメータと考え、いかにお客様に価値を感じていだくか、必死に考え懸命に働いていました。そして、先輩や仲間にも恵まれ25才の時に当時在籍していたマイクロソフトで40億を販売し営業成績1位を収めることができました。
そんな私に、突然転機が訪れました。当時の上司はとてもスマートな人だったのですが、営業バカである私をマーケティング部署へ異動させたのです。私は、営業を離れるのがとてもいやだったのですが、プロダクトマーケティングという仕事は営業とは違った視点が必要となり、非常に多くのことを学ぶ機会となりました。上司は私に試練を与えてくださり、お客様を喜ばすための勉強させてくれたのだと、後から気づいたものです。そういった経験を経て、現在私はコンサルタントとして仕事をしているわけですが、営業・マーケティング双方の経験は、いまの私の仕事に非常に活きていると日々実感しています。
もし、相談内容のとおり、CMOを目指すならばマーケティング部長(や宣伝部長)などの経験が必要となります。これからの時代はテクノロジーやシステムについて精通していることはもちろん、営業現場の信頼がなければマーケティング部長は務まりません。そのため、まずは営業で実績を作ることが、CMOになるというキャリアに到達する上でも非常に大切ではないでしょうか。
そして、営業職を自分なりにやりきったと思ったら、会社にお願いして(もちろん、そのためにも実績作りは重要ですが)、営業ではない部署に異動させてもらうなり、事業会社のマーケティング部に転職するなり、してみてはいかがでしょうか。

インターネットが爆発的な成長を遂げ変化している今こそ、実は目の前にある実務に没頭したほうが学びも多く、組織の問題にも多く気づくはずです。今いる会社で、きちんとした実績を作り出すことがあなたにとって、今一番大切なことだと思います。
少々厳しいですが、この質問内容が届いた時、社会人5年目にしてこれではちょっと意識が甘いのでは? という印象を持ってしまいました。しかし、あなたには若さがあります。極端な例と感じてしまうかもしれませんが、寝ないで働くぐらいの気持ちで目の前の仕事に取り組んでみましょう。そうすれば、おのずとあなたの道は開けるはずです。ぜひ、目の前のことに全力でぶち当たってみてください!
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