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ビジヲタ必見!「すべらない事業」の作り方

中国発のケータイ検索エンジン「YICHA」が日本で成功している理由

Q4. 中国と日本では、ユーザーから受け入れられやすいコンテンツに大きな違いはありますか?

 携帯電話は国によって通信速度や性能が異なるので一概に比較はできませんが、中国版では、天気予報やニュース、株価情報、そして携帯機種情報などの生活にかかわる情報が検索される傾向にあります。

 また、最近成長著しいのが「小説検索」です。広大な土地を移動する際に暇つぶしで使われるケースが多く、(漢字のみで記載する)中国語の特質上、日本語と比べて一文字あたりの情報量が多いため、小さい携帯画面でもストレスなく読書でき、ユーザーニーズが高いようです。

 一方、日本語版では最近リリースした「商品検索」の利用が徐々に増えてきています。

 そういった観点から、機能の受け入れ云々ではなく、使われ方(調べる内容)に違いがあります。2~3年後には、このようなズレが解消されると予想しています。

YICHA商品検索
YICHA商品検索

Q5. モバイル検索エンジンとして、中国ではどの程度のシェアを持っているのでしょうか?

 最新のデータによると、業界第2位の25%のマーケットシェアとなっています。

 どの程度のものなのか具体的な数値で表すと、ユーザー数は約5,000万人、1日の検索回数は4,500万回にのぼります。

Q6. 昨年の外部調査によると、日本国内の携帯サイトにおける「視聴率」調査でTop 5にランクインしています。躍進の原動力は何だと思いますか?

 強みを生かしたアライアンス提携だと思います。

 日本に参入した当時、弊社の事はまったく知られておらず、利用ユーザーもほぼゼロでした。ただ、この状況を嘆いても事態は何も変わらないので、まず知名度のある大手企業に当社の検索エンジンを採用してもらうためのアライアンス提携を行いました。

 その結果、徐々にブランドが認知され始め、他社からのオファーもいただけるようになりました。現在では、1日数百のモバイルサイト(ブログやUGC)にYICHA検索が設置されています。

 こうした導線が増えたおかげで、多くのユーザーがYICHAを身近に感じるようになってもらえました。わざわざキャリアメニューへ訪問して検索するよりも、普段利用しているブログやUGCからYICHAを利用するユーザーが増えたことで、結果として視聴率5位にランクインすることができました。

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Q7. 福島様がYICHAに参画した経緯を教えてください

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この記事の著者

矢作 嘉男(株式会社ハチワン)(ヤハギ ヨシオ(カブシキガイシャ ハチワン))

株式会社ハチワン代表取締役。New Jersey City University卒。
中国人観光客向けクーポンサイトなどインバウンド媒体を運営。
2011年、中国のインターネットプロモーション事業を行う北京博洛密網絡科技有限公司と提携し、中国向けプロモーション事業を開始。本当に成果の出る中国市場向けインターネットマーケティングのみをを提供し、インバウンド向けから中国現地進出向けまで数多くの実績を持つ。
プロモーションのご相談:info@813.co.jp

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/05/27 13:00 https://markezine.jp/article/detail/10406

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