SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

MarkeZine Day 2010 OSAKAレポート

Twitterの企業活用事例とマーケティングを成功させるポイント


タイプ別Tiwtterの企業活用事例

 「Twitterの使い方に正解はありません。Twitterは無料であり、自由度も高いので、業種を問わず、クリエイティブ性を発揮して様々な方法でマーケティング活用ができます」と佐々木氏はTwitterの魅力を語り、タイプ別の活用策のヒントを提示した。

トラフィック誘導策:ニュースサイト

 マスメディア各サイトやブログの記事などに「つぶやく」ボタンを設置し、気に入った読者がボタンをクリックすると、記事URL付きで読者のTwitterへ挿入され、自分のコメント付きで投稿する。さらにその読者のフォロワーが記事URLからサイトへ来訪、あるいはリツイートするという情報の拡散によって、大きなトラフィックが発生。

トラフィック誘導策:アフィリエイト

 日本だけの取り組みとして、Amazonのアフィリエイトプログラムと連携。Amazon.co.jpで商品ページを表示中に「Twitterで共有」ボタンをクリックしてTwitterへログインすると、アフィリエイトリンクの短縮URLと「(商品名)をAmazonでチェック!」と書かれたつぶやきが自動入力され、投稿ボタンを押すだけでつぶやくことができ、アフィリエイトフィーも発生する仕組み。

PR・ファン獲得策:ニコン Science cafe

 ニコンはカメラメーカーとしてのイメージが強いが、宇宙開発・半導体・バイオテクノロジーなどの科学技術分野にも積極的に取り組んでいるということをPRするためにTwitterを活用。Twinaviと連動しScience cafeというタイアップキャンペーンを展開した。

 Twitterにて科学に関する質問を受け付け、米村でんじろうさんが解説するというコミュニケーションをおこなった。また、YouTubeやWiiでの動画配信を行うなど、Twitterだけでなく他の媒体とも組み合わせるところがポイント。

PR・ファン獲得策:各映画タイトルでのキャンペーン

 映画のTwitter活用も普及してきており、『告白』では、製作者側の裏話ツイートと、主人公によるツイートの2つのアカウントを運用し、映画のPRを行った。他にも『踊る大捜査線 THE MOVIE3』や『SP』でも、映画のメイキングをツイートして期待感をあおり、ユーザーの関心をキープするためにTwitterを活用した。公開まで時間のかかる映画では、Twitterでコミュニケーションを続けていくことによって、公開前のユーザーの囲い込み効果が期待できる。

販売促進策:デル

 返品やリース切れで戻ってきたPCを修理したアウトレット商品のセールス情報をきっかけに、300万ドル(約3億円)以上を売り上げたと言われる。いつ・どのくらい提供できるか不明確であるからこそ、Twitterユーザーに響く。きちんとTwitterユーザーの特性を掴むことにより、リアルタイム性をうまく活用。在庫が多く、どこでも手に入るものでは継続的な効果は得られない。アウトレット情報だけでなく、最新の特売情報、担当者からのメッセージ、ユーザーからの質問への回答など、ユーザーと活発なコミュニケーションを継続的に行っている。

販売促進策:レインズインターナショナル

 社長アカウントと複数のブランドアカウントをうまく使い分けている。社長アカウントを基幹アカウントとして、格安のゲリラ情報を流してフォロワーを増やし、ブランドアカウントでは、各店舗の情報を流して継続的なコミュニケーションを図っている。最近の事例では、社長アカウントで新業態のブランド名をTwitterユーザーから募集。ブランディングツールとしてのTwitter活用も目立つ。

 Twitterでは自分の興味がある人を自主的にフォローしているという前提があるため、自分の興味があるフォロワーの発言は信憑性も高いと感じる。「宣伝ばかりではユーザーが飽きてしまうので、人間性を出して継続的な相互コミュニケーションを図っておく必要があります」

次のページ
CRM目的での企業活用事例

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2010 OSAKAレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2010/08/09 18:43 https://markezine.jp/article/detail/11120

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング