トラフィックがYahoo!を超える
MySpaceはついに7月1日からの1週間でYahoo!を超えてWebサイトトラフィックでトップになり、8月頭には1億人のメンバープロファイルを記録し、今も毎週50万の新しいメンバーが増えているという。ところがその同じ時期に、イギリスでMySpaceのトラフィックを別のソーシャルネットワークサイトBeboが一週間ほど抜いたというニュースが入ってきた。FriendsterからMySpaceへというシフトが起こった後であり、またFacebook、Tagworldなどの新規参入者も話題になっている。
前々回では、MySpaceに対して逆風が吹いている現状をお知らせしたと思う。Myspaceは自由度が高くティーンに広く指示されてFriendsterを一気に追い抜いてしまったものの、思想的に保守派で競争心の激しいメディアコングロマリットのNews Corpに買収された。
また、ソーシャルネットワークによる性犯罪などのニュースが取り上げられたり、議員がアクセスを規制する法案を提出したり、Myspaceからアーリーアダプター的なティーンたちが離れているという話も聞かれる。「その代わりになるのでは?」と、いま話題になっているのがBeboである。
サンフランシスコをベースとするBeboは現在、2200万人のメンバーがいる。Myspaceなどと同じように、BeboTVと呼ばれるビデオ共有機能や音楽共有、ブログなどの機能を持ってる。ビデオに関しては、YouTubeのフラッシュビデオやオンラインビデオ編集機能を持つVideoEggの使用できるようになっていて、将来的には自らビデオサービスを出していく可能性もあるようだ。MySpaceと違う点は、MySpaceが自らのブランドのインスタントメッセンジャーを提供しているのに対し、BeboではSkypeとインテグレートしており、オンライン状態かどうかが、Skypeを使ってわかるようになっている。
そして、この7月にBeboはBebo Bandsという機能を付け加えた。これはバンドを1つのメンバーとして扱えるようなページを用意し、各メンバーはそのページの4つに分割されたパネルに収まるというものである。さらにグルーピーと呼ばれるファンをリストする機能も用意されている。音楽共有サイトとして始まり、インディーズバンドが自分たちをプロモーションするのに使ってきたMySpaceから人気バンドを奪いたいという意図が感じられる。