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ブログから導く消費者の生の声!クチコミデータ有効活用への道

クチコミデータの活用はブログの性質理解から!

消費者の声を吸い上げる装置

 ブログを活用することで、その得難い生の声を企業に伝えられるかもしれない。ブログは、毎日少なくとも70万以上の新しい日記が書かれている。誰に媚びるでもなく、時間を短縮しようとする訳でもなく、ただひたすら生の声を日記として書き続けているのである。

 つまり、世の中にブログが広まったことで、クチコミ情報はあなたが検索すればいくらでも手に入る時代になった。もちろん、後に触れるが、このブログにも得意分野と苦手分野があるので、アンケートによるマーケティングリサーチと置き換わるものではない。しかしブログの性質、特徴を理解すれば、あなたは手軽に消費者の声を手に入れる大きな力を手にする事ができる。それについてこれから一年間にわたって述べていきたい。

マーケティングリサーチ視点で見るブログの苦手分野1~2

 まず、マーケティングリサーチ視点でブログの苦手分野を述べてみよう。

1 属性情報がわからない

 年齢、性別、居住場所、職業などの属性情報がブログではさっぱりわからない。この点はアンケート調査の方が有効である。

2 反響が少ない製品の場合は正確にリサーチできない

 ブログに商品の書き込みがない場合は調べようがない。ある程度、ブログに書かれている事がどうしても必要となる。私が、ほとんど誰も書いてない商品の調査依頼を受けた場合は、クライアントの許可を得た上で、競合商品のリサーチ、業界全体のリサーチをし、その会社の商品調査に置き換えている。

 一方でたくさんの書込みが見られる商品もある。このような商品の場合、ブログを用いたリサーチは強力な力を持つ。とてもアンケートでは得られないような、多方面の視点からその商品のクチコミ情報を知ることができる。

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マーケティングリサーチ視点で見るブログの苦手分野3~4

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この記事の著者

磯部 拓(イソベタク)

1971年生まれ、博士号を取得後アテンション入社。現在は株式会社アテンション戦略企画部に所属し、マーケティングリサーチ、分析、レポーティングサービスを行う。また「恋愛専門ドットコムα版」の作家兼ディレクションを行い「...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/05/23 09:00 https://markezine.jp/article/detail/1183

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