クリック単価はGoogle AdWordsの「御見積計算ツール」を利用しよう
先ほどの計算式を使って導き出したクリック単価に設定し、見込み客をサイトへ誘導すれば、理論上は損なくコンバージョンを生むことができます。
しかし、市場によっては競争が激しく、計算式で導き出されたクリック単価では露出すらままならず、サイトへの誘導につながらない場合などもあります。特に、初めて出稿するジャンルの商材などの場合、キーワードの相場はなかなか検討がつかないものです。
こうしたときに利用できるのが、Google AdWordsの「御見積計算ツール」です。どの程度のクリック単価でセッティングすれば、どのようにトラフィックが推移するのかを調べることができます。
Google AdWords御見積計算ツールの使い方
Google AdWordsへログインしたら[最適化]タブをクリックし、「運用ツール」の中から[御見積計算ツール]を選択します。
![「運用ツール」の[御見積計算ツール]をクリック](https://mz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/11868/11868_01a.gif)
「単語またはフレーズ」の入力フォームに任意のキーワードを入力し、[見積もり]をクリックすれば、ローカル月間検索ボリューム、推定平均クリック単価、推定広告掲載順位、1日の推定クリック数、1日の推定費用などを見ることができます。
そのキーワードが、日本国内で1ヶ月間にどの位検索されるのかを表す指標
また、あらかじめ1日に使用できる予算が決まっていたり、「クリック単価をこの程度に抑えたいと」いった指標があるのであれば、任意の上限クリック単位と1日の予算を入力して、条件に沿った場合にどの位の表示順位やクリック数になるのかを確認することも可能です。
このように御見積計算ツールを1つの目安として利用しながら、各キーワード単位でクリック単価を検討していくのが、最適な手法です。
なお、Google AdWordsの御見積計算ツールは品質スコアの条件などを含めずに算出されるので、あくまで参考程度に利用することをおすすめします。キーワードによっては、御見積計算ツールで算出された数字に乖離がある場合もあります。
この方法で導きだされた入札価格は、Yahoo!リスティング広告への出稿時にも、ある程度の目安になるでしょう。ただし、Yahoo!リスティング広告とGoogle AdWordsでは、同様の競合他社がいるとは限らないので、それぞれの動きを追いながら調整を繰り返すことは、非常に重要な作業です。
アカウント開設時には必ず予算設定をする
アカウント開設時は予算消化の進行具合を予測できないため、あらかじめ1日の予算の上限を決めておかなければ、大変な事態を招きかねません。アメリカでは、1日の予算を設定していなかったがために、「一晩で約300万円の予算を消化してしまった」といった事例もあるようです…。
まずは、目安となる1日の予算を定め、その予算近くまで到達したら一時的に広告出稿が停止されるよう設定しておきましょう。検索連動型広告に費やす予算が月額約30万円のアカウントであれば、1日に使用する予算を1万円程度に設定し、予算消化の経過を見るのが一般的です。
Yahoo!リスティング広告はアカウント/キャンペーンごとに予算設定が可能

Google AdWordsはキャンペーンごとに予算設定が可能

1日の予算を低く設定することで、機会損失を招く恐れがありますが、アカウント開設時は予算消化のペースを見ながら、徐々に機会損失の少ない予算を探し出すことが重要です。