SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

具体例で理解する検索連動型広告再入門

適切なクリック単価・予算を決める最善策は?
Google AdWords御見積計算ツールの使い方

クリック単価はGoogle AdWordsの「御見積計算ツール」を利用しよう

 先ほどの計算式を使って導き出したクリック単価に設定し、見込み客をサイトへ誘導すれば、理論上は損なくコンバージョンを生むことができます。

 しかし、市場によっては競争が激しく、計算式で導き出されたクリック単価では露出すらままならず、サイトへの誘導につながらない場合などもあります。特に、初めて出稿するジャンルの商材などの場合、キーワードの相場はなかなか検討がつかないものです。

 こうしたときに利用できるのが、Google AdWordsの「御見積計算ツール」です。どの程度のクリック単価でセッティングすれば、どのようにトラフィックが推移するのかを調べることができます。

Google AdWords御見積計算ツールの使い方

 Google AdWordsへログインしたら[最適化]タブをクリックし、「運用ツール」の中から[御見積計算ツール]を選択します。

「運用ツール」の[御見積計算ツール]をクリック
「運用ツール」の[御見積計算ツール]をクリック
Google AdWords御見積計算ツール
Google AdWords御見積計算ツール

 「単語またはフレーズ」の入力フォームに任意のキーワードを入力し、[見積もり]をクリックすれば、ローカル月間検索ボリューム、推定平均クリック単価、推定広告掲載順位、1日の推定クリック数、1日の推定費用などを見ることができます。

※注2:ローカル月間検索ボリュームとは?

 そのキーワードが、日本国内で1ヶ月間にどの位検索されるのかを表す指標

 また、あらかじめ1日に使用できる予算が決まっていたり、「クリック単価をこの程度に抑えたいと」いった指標があるのであれば、任意の上限クリック単位と1日の予算を入力して、条件に沿った場合にどの位の表示順位やクリック数になるのかを確認することも可能です。

クリック単価と予算を入力することで、データが変化する
クリック単価と予算を入力することで、データが変化する

 このように御見積計算ツールを1つの目安として利用しながら、各キーワード単位でクリック単価を検討していくのが、最適な手法です。

 なお、Google AdWordsの御見積計算ツールは品質スコアの条件などを含めずに算出されるので、あくまで参考程度に利用することをおすすめします。キーワードによっては、御見積計算ツールで算出された数字に乖離がある場合もあります。

 この方法で導きだされた入札価格は、Yahoo!リスティング広告への出稿時にも、ある程度の目安になるでしょう。ただし、Yahoo!リスティング広告とGoogle AdWordsでは、同様の競合他社がいるとは限らないので、それぞれの動きを追いながら調整を繰り返すことは、非常に重要な作業です。

アカウント開設時には必ず予算設定をする

 アカウント開設時は予算消化の進行具合を予測できないため、あらかじめ1日の予算の上限を決めておかなければ、大変な事態を招きかねません。アメリカでは、1日の予算を設定していなかったがために、「一晩で約300万円の予算を消化してしまった」といった事例もあるようです…。

 まずは、目安となる1日の予算を定め、その予算近くまで到達したら一時的に広告出稿が停止されるよう設定しておきましょう。検索連動型広告に費やす予算が月額約30万円のアカウントであれば、1日に使用する予算を1万円程度に設定し、予算消化の経過を見るのが一般的です。

Yahoo!リスティング広告の1日の予算設定
Yahoo!リスティング広告はアカウント/キャンペーンごとに予算設定が可能
Yahoo!リスティング広告の1日の予算設定、Yahoo!リスティング広告はアカウント/キャンペーンごとに予算設定が可能
Google AdWordsの1日の予算設定
Google AdWordsはキャンペーンごとに予算設定が可能
Google AdWordsの1日の予算設定、Google AdWordsはキャンペーンごとに予算設定が可能

 1日の予算を低く設定することで、機会損失を招く恐れがありますが、アカウント開設時は予算消化のペースを見ながら、徐々に機会損失の少ない予算を探し出すことが重要です。

次のページ
出稿開始翌日は必ず経過を確認する

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
具体例で理解する検索連動型広告再入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

阿部 圭司(アベ ケイジ)

アナグラム株式会社 代表取締役/フィードフォースグループ株式会社 取締役。大手アパレルメーカーを経て運用型広告の世界へ。リスティング広告やFacebook広告を筆頭とする運用型広告の領域が得意なマーケティング支援会社アナグラムを創業。その後、フィードフォースグループにグループジョイン後、現役職。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2010/10/01 11:00 https://markezine.jp/article/detail/11868

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング