SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

知らないとマズい? Hit Service Showcase

わずか1カ月で会員100万人増、Twitter級の注目を集める位置情報サービス「foursquare」とは?


スタンプラリーで“市長”の座を競う

 まずはゲームとしての機能から取り上げていこう。ゲームのつくりはシンプルで、GPSで位置情報を取得し、近くにあるスポットに「check-in」してポイントを稼ぎ、Friendや同地域内のユーザーと獲得ポイントの多さを競うというもの。

 例えば、行きつけのカフェに立ち寄ったら、そこでfoursquareを起動して、いくつか表れる候補の中から今居るカフェを選んでcheck-inする。check-inすることでポイントが与えられ、その場所が自分にとって初めてcheck-inする場所だったら、得られるポイントはさらに加点される。

「Ogawa Cafe」のcheck-in画面(※foursquareのサンプル画像より転載)
2 Ogawa Cafeのキャプチャ

 さらに、スポットごとの「The Mayor」(市長)の座を競い合うというゲーム性もある。例で挙げたカフェの常連だというのなら、何度もcheck-inすることになるはず。foursquareではスポットごとに、過去60日間で最も多くの日数でcheck-inしたユーザーにMayorの称号を与える。「この店の1番の常連の座を得たい!」といった動機からfoursquareの利用が促されるわけだ。

 そうしてさまざまなスポットでcheck-inしながら「25カ所のスポットでcheck-inする」「10カ所の映画館でcheck-inする」「foursquareユーザーが50人以上居るスポットでcheck-inする」といった条件をクリアすると、報酬としてバッジを入手できる。このバッジ集めという要素もfoursquareを継続的に利用しようというモチベーションを高める要因になっている。

条件をクリアすると下記のようなバッジを入手できる
3 バッジ一覧のキャプチャ

 Mayorの座を争い、バッジ集めのために何度も使っていると、自然とポイントが貯まってくる。そうして貯めたポイントはLeaderboardで確認できる。

 ここではFriend登録した仲間うちのランキングや、ニューヨーク市といった同地域のほかのプレイヤーとのランキングを競えるようになっている。こうした身近な人とのポイント争いも、foursquareの利用を促進する一因だ。

Leaderboardでは、自身や身近な人のポイントを確認できる
4 Leaderboardのキャプチャ

リアル所在地なSNS + 口コミ情報のCGM

 ソーシャルゲームとしてのfoursquareについて触れてきたが、foursquareには仲間とのコミュニケーションを活性化させるSNS的な機能もある。

 例えば、知り合いがどこかにcheck-inしたらメール通知を受け取る、自分のcheck-inする場所をTwitterやFacebookに流して所在を伝える、といった使い方もできる。friend登録した友人の現在地を確認して、「近くに居るなら会わない?」と声を掛けるといった使い方も可能だ。

friend登録した友人の現在地を確認することも可能
5 friendのキャプチャ

 foursquareを使い込むうちにさまざまなスポットにcheck-inするわけだが、そのスポットに関する情報を「Tips」「To-Do」の機能で登録・確認することもできる。Tipsは「水曜日は限定メニューの○○が登場するよ」「スタッフの接客態度がなってない」「オススメは○○定食」といった口コミ情報を投稿できる機能で、To-Doは「○月○日の○時から約束」「○日に新製品発売」といった自分用の備忘メモを残せる機能だ。

Tipsには口コミ情報を投稿できる
6 Tipsのキャプチャ

 foursquareには「Shout」という機能も付いている。Shoutはfoursquare版のTwitterとでも言うべきもの。「昨日話に出た○○っていう店に来たけど、オススメは何だったっけ?」といった具合に、Shoutで発信したメッセージはfoursquare内のFriend、さらには外部のTwitterやFacebookのネットワークにも自分の各サイトでのアカウントを介して届けることができる。

次のページ
スターバックス、ZAGATなどもプロモーションツールとして活用

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
知らないとマズい? Hit Service Showcase連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2010/10/05 15:14 https://markezine.jp/article/detail/11870

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング