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MarkeZine Day 2010レポート

「スマートフォン一辺倒は、時期尚早」
最新データから読み解くモバイルの検索動向とSEO対策手法


モバイル特有の主要6検索エンジンについて

 続いて渡邉氏は、モバイルユーザーの6割以上が、キャリアが用意したトップメニューの公式検索ボックスを使っており、公式ではない、GoogleやYahoo!など一般の検索サービスを直接使うユーザーは11%程度と少ないと説明。

 各キャリアの公式検索ボックスの検索結果は、キャリアが独自に用意したものとGoogleやGooなどを組み合わせて表示されるようになっているため、SEO対策には各エンジンの特性を知る必要があると、主要な検索サービスが持つロジックの特徴を次のように解説した。

Googleモバイル

 モバイルサイト、PC向けサイトともに検索結果に表示される。モバイル検索は日本独自の技術のせいか、PCに比べると検索精度は高くないため、PCの検索結果も混ぜることになったのではないかと渡邉氏は推測している。

 ただし、PC向けサイトは、モバイル向けのページを用意するなどの対策をしないと、『Google Wireless Transcoder』と呼ばれるGoogleのページ変換機能により変換されてしまう。変換されてしまった状態では閲覧が困難なことが多く、たとえGoogleで検索順位が上がったとしても、ユーザーが利用できないという事態に陥る。

Yahoo!モバイル/Yahoo!ケータイ(ソフトバンク公式)

 <渡邉氏の印象では、精度はGoogleの精度の4~6割程度。Googleモバイルは日々インデックス更新を行っているが、Yahoo!モバイルの場合は半年に1回しか行われない。どんなにSEO対策をおこなったとしても効果が反映されるのは半年後となる。また、スパム行為についても穴が大きく雑な印象だという。

au one(au公式)

 au検索におけるEZwebサイトの評価対象は特定の登録URLのみで、ほぼトップページしかクロールされない。クロールとインデックス更新は毎日行われている。

iメニュー(ドコモ公式)

 キーワード検索してみると、上位のサイトはとにかくキーワードがたくさん入っている。しかし、キーワードが羅列された文章が並ぶと、ユーザーの使い勝手がいいとは言えない。渡邉氏は検索エンジン自体が成り立たなくなってくる可能性があると危惧した。

goo モバイル

 iメニューの検索結果と連携することで一躍有名になったgoo。

 モバイルならではの特徴的なエンジンであり、gooの所有しているサイトが上位に表示される。他にもNTT系のサイトが上位に上がるようになっているというロジックだ。ドコモ公式に近いロジックのもと、一般向けにカスタマイズされた検索結果と考えれば良い。

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クローラーに配慮すべき、携帯ならではのアクセス制限要素

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

 就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・翻訳ツールなど...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/11/18 21:25 https://markezine.jp/article/detail/12214

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