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MarkeZine Day 2010レポート

“CMS仕分け”で運用更新費用を大幅削減!
ROI向上を実現したCMS導入術

 現在、自社のWebサイトを持つ企業の多くが、運用更新費用と専任の担当者不足という悩みを抱えている。そのような課題の解決策としてCMSが存在しているわけだが、自社に適したCMSを選定するのは、なかなか難しいのが本音だ。2010年10月1日に開催されたMarkezine Day2010では、失敗しないCMS導入のテクニックを、企業Webサイトの戦略立案・運用に関するコンサルティングを手がけるアンダーワークス株式会社 代表取締役の田島学氏が解説した。(バックナンバーはこちら)

Webサイトの年間コストからみるCMSの選び方

 Webガバナンス実現に向けたガイドライン策定やCMS導入、業務効率改善に寄与するWebサイト運営支援をするアンダーワークス株式会社。同社社長の田島学氏はまず「Webサイトの運用更新費用は年間いくらですか?」と会場に問いかけた。

アンダーワークス株式会社 代表取締役 田島学氏
アンダーワークス株式会社 代表取締役 田島学氏

 「インターネット白書2008」の統計によると、社員5,000人規模の企業のおよそ17%が広告費などを含めたWebサイトの更新費用に年間1億円以上使っているという。

 お客様のニーズにこたえる情報をタイムリーに流すため、営業・企画やマーケティングに関わらず、採用や広報など多くの部門がWebサイトの運用に携わるというのがトレンドになってきている。

 「実は導入してみると意外と思ったほどうまくいかなかったというお話もよく聞きます」と田島氏は指摘。提案されたパッケージのCMSはどれも魅力的に映り、すべて解決できそうに思えてしまうのだ。そこで田島氏はCMSを導入する際によくある、できれば避けたい4種のリスクを解説した。

CMS導入時によくある4つのリスク

外注費が減らない

 まずは、導入したにも関わらず、あまり外注費が減らないという問題だ。CMSを選定する際にエディターを使えばHTMLコーティングの必要性がないので誰でも更新ができると言っても、それすらも面倒くさいと思う担当者はその更新も外注してしまう。外注費を減らそうとCMS導入を試みたものの、なかなか減らないという結果になってしまう。

できないことが後から発覚

 次に、できないことが後から発覚してしまうというケース。CMSを導入するとテンプレートができる、これにテキスト入力することでページが更新されるという機能だ。しかし、テンプレートと一口に言ってもパッケージによって意味と使い方が異なる。便利であるという概念だけで、提案を受けてしまうと、いざ運用となったときにしたいことができない。

想定外の費用が発生

 そして、余計な費用の問題だ。CMS導入に際して、データ移行に関する項目を正確に見積もることは非常に難しく、実際に移行に取りかかると、移行が難しいページや、移行するのに時間がかかるページがあり、想定外の費用がかかることも多い。

導入したが誰も使わない

 最後は、導入はしたものの結果として誰も使っていないケース。ほんの一部だけしか使っていない例も多いと田島氏は指摘する。

 こういった問題を踏まえ、田島氏は「パッケージを比較するよりもまず、投資対効果(ROI/Return On Investment)を算定するというプロセスをはさみ、そのうえでCMSにどんな機能が必要なのかを見積もることから始めるべき」と、CMSの選び方のヒントを提示した。

次のページ
事例からみるCMS導入による投資対効果は?

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

 スマートフォンアプリや雑誌・書籍などの企画制作事業を手がける有限会社アンジーの代表。出版社勤務を経て、1999年より大手出版社の携帯キャリア公式サイトを多数制作。2005年に有限会社アンジーを設立。出版企画およびWeb制作事業を展開。2011年からスマホアプリ開発事業を開始し、2013年に同社がリリースし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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