著しい伸びを見せるモバイル検索
モバイルビジネスにおけるコンサルティング、SEO、アクセス解析などのサービスを提供する株式会社Speee。登壇した同社取締役の渡邉氏 はまず、2009年9月15日に矢野経済研究所が発表した国内におけるスマートフォンの台数およびシェアの予測を提示した。
この予測によると、スマートフォンは2009年に200万台だったものが2013年には1,350万台と急激な右肩上がりで普及が進むとされている。従来型の携帯電話も、2009年の3600万台から、2013年に4500万台と、ゆるやかに伸びるとされている。
iPhoneやAndroid端末といったスマートフォンの話題に押され、従来の携帯電話への注目度は下がっているものの、2013年においてもスマートフォンは全体の30%未満に留まるとの予測だ。このことから渡邉氏は「スマートフォンの時代だから、『既存のケータイ対応は必要がないんじゃないか』というのは時期尚早かなと我々は考えています」と、既存のモバイル市場の重要性を語った。
2007年にauが公式の検索サービスとしてGoogleを採用して以来、ユーザーの検索サービス利用が進んでいる。PCとモバイルの検索数の伸び率を比較した過去3年間のデータでは、モバイルで検索するユーザーは、PCのほぼ4倍のペースで増えている(スマートフォンは含まず)。
モバイルリスティング広告費も近年で著しい成長を遂げ、PCのリスティング広告費は5年間で約250%の成長率であるのに対し、モバイルは5年間で約1300%もの伸びだ。こうしたデータから、モバイル検索とPCの検索との差は縮まりつつあるというのが渡邉氏の考えだ。