ユーザはサイト内で迷ってないか?
探している情報がサイト内でなかなか見つからないとき、みなさんはどうしていますか? サイトマップで確認する、という方も多いのではないでしょうか。サイトマップページへの遷移元をチェックすることにより、どのページでユーザが迷いがちであるか知ることができます。あわせて遷移先をチェックし、遷移元→サイトマップ→遷移先の流れに傾向が見られる場合は、その遷移元ページに遷移先ページへのリンクを設置することをお勧めします。

また、「戻る」ボタンが頻繁に押されている場合もユーザが迷っている兆候です。「戻る」ボタンが頻繁に押されるページを中心に分析し、ユーザがどういった情報をどういった順番に欲しているか把握し、適切な導線設計をする必要があります。ユーザのサイト内の遷移を把握できるかどうか、「戻る」ボタンをアクセス解析データとして取得できるかどうかは、みなさんがお使いのアクセス解析ツールに依存します。
ここで、アクセス解析ツールによって取得できるデータを簡単に紹介します。アクセス解析ツールを用いて取得可能なデータは大きく分けて2種類あります。
A 結果把握用のデータ(点のデータ):PVや訪問回数、リファラーや検索ワードランキング等
B 原因分析用のデータ(線のデータ):ユーザのサイト内行動遷移や検索ワード別の行動遷移や直帰率等
ツールによって、点のデータのみが取得できるか、線のデータも取得できるか異なります。点のデータのみが取得できるツールを利用する場合、施策の結果やサイトの閲覧度合いといった内容は把握できますか、なぜそうなったか、何が悪かったか、といった原因分析ができません。
原因分析できなければ、当然改善はできません。そのため、WebマーケティングのPDCAサイクルをまわして、マーケティングROIを高めるためには、点のみのデータを取得するツールではなく、原因分析のための線のデータも取得できるアクセス解析ツールを利用することをお勧めします。
連載第6回目である今回は、「サイト回遊」プロセスのボトルネック解消方法について説明しました。次回も引き続き「サイト回遊」がボトルネックである場合の説明をしたいと思います。
後編はこちらへどうぞ!