外部リンクの計測
名前の通り、サイトから外部に移動した時に、どのリンクを何回クリックしたかを確認できる機能です。Google Analyticsだと、このデータは見られなかったのですが簡単な記述の追加で数字が取得できるようになります。
実装方法
9行目と10行目の間に以下の記述を追加する
['_trackOutbound']
オプション設定を行いたい場合は、以下の記述を設定し、オプション項目を設定する(設定をしたい項目の行だけ記述する事も可能です)。
['_trackOutbound', {
onBounce: true, // optional boolean
method: 'event', // optional 'event'|'page'
category: 'outbound', // optional string
action: 'click', // optional 'click'|'mouseup'
value: 0, // optional real
include: /./, // optional regex
exclude: /^$/, // optional regex
format: '/%category%/%action%/%hostname%%pathname%' // optional string
}]
オプション内容
いくつかオプションがありますが、主要なもののみを紹介します。
全てのオプションに関してはこちらのページ(英語)をご確認ください(以降のオプション内容の紹介パートも主要なもののみの紹介となります。全てのオプションに関しては、gaAddons.comを参照ください)
onBounce: true|flase
この手法は外部リンク時にGoogle Analyticsにデータを飛ばすため、最初のページで外部に移動した場合は、入口ページで機能してしまうと、直帰として見做さない事になります。結果、直帰率が低く出ます。
これに対応するために「false」に設定しておけば、最初のページでのダウンロードは計測しない変わりに、今まで通りの直帰率が取得できます。ブログなどで無い限りはデフォルト設定の「true」のままで問題ないかと思います。
method: 'event',|’page’
リンクを「イベント」としてカウントするか「ページ」としてカウントするかの違いです。ページにするとサイトのPV数にも影響があるため、目標の数が埋まっていない限りは「イベント」と設定する事を推奨します。
Google Analyticsでの確認方法
計測方式を「イベント」で設定している場合は、イベントのトラッキング>カテゴリの中にある「outbound」を選んでください。その後に「click」を選ぶと、外部リンクごとの件数が取得できます。他のレポートと同様に、クロス集計や、セグメントなどをかける事ができます。

活用方法
「クライアントのサイトにバナーリンクを貼っており、そこから何件送り込めたか」あるいは「同じ会社の他のサイトへの送客数」など、外部リンクを計測したいシーンはいくつかあります。
今までは、「間に転送ページを挟んでそのページを計測する」といった手法がありました。しかし、これは全ての外部リンクのリンク先ごとにページを作る必要がありますし、ユーザーから見たときにも別のページがいったん間に入ってしまいスマートではありません。
この記法であれば、リンクそのものを修正する必要もなく、簡単に外部計測ができます。
クライアントに対しての営業の材料に使ったり、自サイトの送客の価値を金額換算したりといった事が可能になります。実装しておかない手はありません。