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Adobe Omniture Summit 2011総力レポート

Adobe SiteCatalystがv15にメジャーアップデートして変わること


 Adobe Omniture Summit 2011の最後のセッションで、Adobe SiteCayalystをv14からv15に数年ぶりにメジャーアップデートする、とアナウンスがあった。使い勝手の改善に加えて、10年近く使われてきたプラットフォーム(データベースの格納方式)の変更による機能追加やパフォーマンス改善が行われるという。この大がかりなアップデートで、何が変わるのだろうか?(バックナンバーこちら)

リアルタイムのセグメンテーションが可能に

 今回のメジャーアップデートで、最も歓迎されているのがこの機能だ。Google Analyticsなど他のツールでは採用されている機能だが、Adobe SiteCatalystで実現するためにはカスタム変数を工夫したり、有料オプションのAdobe Discoverを導入する必要があった。

 セグメントの考え方と設定方法は、現行のAdobe Data Warehouseと変わらない。定義済みのセグメントも選択できるが、カスタムで作成することもできる。どちらも、各レポート画面の上部に表示されるドロップダウンメニューに表示され、選択するとレポートに適用される。

 作成したセグメントはレポートスイート単位で保存されるため、Adobe Test&TargetやAdobe Discoverからも利用可能だ。

デフォルトで使える指標が増える

 データを格納するプラットフォームがAdobe Discoverに近い方式に変わる結果、以下の指標が全部のレポートで利用可能になる。

  • 直帰率
  • 訪問回数
  • ユニーク訪問者数

 今までは、これらの指標は変数ごとに有効化する必要があり、それが可能な変数の数も限られていた。なお、ユニーク訪問者数はAdobe Discoverと同様、指定した任意の期間内でのユニークになるよう重複が除外される。

全ての変数がクロス集計可能に

 これまでは、カスタムコンバージョン変数(eVar)をクロス集計するためには、変数ごとに「フルサブリレーション」の設定が必要であり、それが可能な変数の数も多くはなかった。

 これは恐らく、クロス集計のためのデータを別途格納するためにサーバー側でディスク容量を必要とし、さらにパフォーマンスも少し低下するため、制約をかけていたと思われる。v15では、より効率の良いプラットフォームになるため、全てのコンバージョン変数がデフォルトでクロス集計可能になる。

 どの変数を有効化すべきかについて悩んだり、必要性に気づいて設定を変更したものの過去のデータはさかのぼってクロス集計できないことが分かる、ということがなくなる。

使い勝手の改善

 時系列のグラフに複数の指標を入れられるようになる。今までは、一つしか表示させることができなかったため、エクセルにデータを落とし込んで独自にグラフを作成する必要があった。

 この変更に伴い、「グラフの正規化」というオプションも実装される。複数の指標を同じ軸でグラフ化すると、数値の規模や変動幅によっては、推移が分からないフラットな線グラフになってしまうことがある。正規化を行うと、グラフの縦軸の最大値と最小値が指標ごとに調整されるため、推移のトレンドを比較しやすくなる。

 この他にも、レポート別にデフォルト指標を設定できたり、画面左側のメニュー項目を部分一致のフィルタで絞り込む、などの細かい改善が行われている。

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この記事の著者

清水 誠(シミズ マコト)

Webアナリスト/改善リーダー。

1995~2004年まで凸版印刷・Scient・RazorfishにてWebコンサルティングやIA・UI設計に従事した後、事業会社側へ転身。UX/IAやデジタルマーケティングの導入による社内プロセス改善の推進と事例化を行っている。ウェブクルーでは開発・運用プロセスを改善し上場を支援、日本アムウェイでは印刷物のデジタルワークフローとCMS・PIMを導入、楽天では...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/07/24 11:25 https://markezine.jp/article/detail/13583

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