スコアリングの応用シーン
今回紹介したスコアリングの手法は、エンゲージメントの計測以外でも応用ができる。以下にいくつか例を挙げておこう。
- スコアリング方法:「社名」や「ブランド名」を含む検索キーワードで訪問を開始した時や、「○○とは」などの会社/ブランド説明ページの閲覧時などにスコアを加算
- 改善アクション:コンテンツの増強やLPOなど
- スコアリング方法:サイト内に掲載されたバナー広告(内容やリンク先に関わらず何かをおすすめするもの)や「おすすめ」アイコンつきリンクのクリック時にスコアを加算
- 改善アクション:中立コンテンツとPRコンテンツの割合や、掲載位置の最適化、表示条件を動的に変更するターゲティングなど
- スコアリング方法:頻繁に更新される「お知らせ」などのコンテンツを閲覧した時に、そのページの公開日時からの経過時間をスコアに加算
- 改善アクション:RSS、Twitter、Facebookにおける新着情報配信時のレスポンスの速さを把握し、情報の鮮度や配信頻度、タイミングを最適化
- スコアリング方法:エラー画面が表示された時に、エラーの大きさに応じてスコアを加算
- 改善アクション:デバイス別にコンバージョン率とエラー忍耐度の相関を調べて機会損失の予測を立て、既知のバグを修正するスケジューリングと優先順位づけに反映
- スコアリング方法:初回訪問時とコンバージョン発生時の間の経過時間をスコアに合算
- 改善アクション:会員ランクやデバイス別で値を比較し、ページ読み込み時間や画面遷移、入力フォーム項目数を最適化
その他、【図2】で紹介したような様々な指標を計測できれば、より深い解析と最適化が可能になるはずだ。ぜひ実践・応用してみてほしい。