2:$インデックス
「$インデックス」はGoogleAnalyticsの中でも1,2を争う便利な指標ですが、逆に最も理解されていない指標の一つかなと考えています。$インデックスは「タイトル別のコンテンツ」などで確認出来ます(一番右の列の指標です)。

$インデックスの定義は次の通りです。
((eコマースの収益)+(合計コンバージョンバリュー))÷(該当のページのページ別セッション数)
もう少しシンプルにすると「成果達成時の発生金額÷該当ページのセッション数」となります。概念的には「成果に対して重み付けを行う」と書いたほうが分かりやすいかもしれません。
例えばサイト上に「特集閲覧」と「メルマガ登録」があったとします。コンバージョン率で見てしまうと、どちらも成果の重み付けは一緒です。しかしサイト担当者にとっては後者の「メルマガ登録」の方がより意味のある成果と言えそうです。この概念をサポートしてくれるのが「$インデックス」という指標です。
成果の重み付けを行う方法を確認するため、「$インデックス」の定義の分子を改めて確認してみましょう。
(eコマースの収益)+(合計コンバージョン バリュー)
この2つの方法のどちらかを使って成果に重み付けを定義します。
「eコマースの収益」はECサイトなどで商品の購入が完了した際に、金額を設定する事で取得出来るようになります。こちらは計測コードに手を入れる必要があります。詳細はGoogleAnalyticsのヘルプをご覧ください。
もう1つの方法は目標設定に対して金額を設定する方法です。例えば「1回のメールマガジン登録完了につき500円」あるいは「ある特定のページを見た場合に50円」といった形です。
Google Analyticsの目標を設定するページの「目標値」に金額をセットします。こちらは計測コードに手を入れる必要があります。

では、改めてデータを確認してみましょう。

例えば10位の「記事一覧-リアルアクセス解析」を例にとると、「1セッションあたり約18円の価値」を生んでいるという事がわかります。この金額を「ページ別訪問数」で掛け算してあげる事で該当期間のページの価値がわかります。上位10記事の「ページ価値」を計算したのが以下の結果です。
ページ価値=ページ別訪問数×$インデックス
例えば1位の記事作成に10時間かかったとすると時給換算で「787円」という事がわかります。
コンバージョン率と違い成果の重み付けが出来ること、訪問数とかけあわせする事で評価が金額で出るところが特徴です。数字が金額で出ることによってリアリティが増します。ランキングにして壁に貼り出しても面白いかもしれません。