北村伊弘 氏の2011年上半期三大ニュース

エイケア・システムズ株式会社 マーケティング部 部長
北村伊弘 氏
【登壇セミナー】
・『Webマーケティング基礎講座』:MarkeZine Academy
skmtSocial project ― 新たな「体験」の可能性
ソーシャルメディアを活用した「体験」の在り方や、このような「体験」がもたらす新たなビジネスモデルの在り方について、また、既に音楽産業におけるビジネスモデルの変化については様々なところで言われているところですが、改めて深く考えさせられる重要な試みだったと思います。今回はメールやTwitterなど様々な手段を駆使して、事前に告知を行いながら盛り上げていきましたが、あわせて、ネット上でのコミュニケーションの在り方についても考えさえられるところがありました。
自治体によるメールにみる「情報の価値とその伝え方」
震災後、参考リンクのような記事をよく目にします。実際、当社ASPを利用される多くの自治体でも、登録ユーザー数や配信頻度が劇的に増えています。ややもすると“メール = いかに速く情報を届けるか”にフォーカスして考えがちですが、いくつかの自治体に取材したところでは、発信頻度の増加に大きく起因しているのは、水質調査結果や計画停電の告知、つまり、住民にとってみれば「(メールによって)正確な情報を得ること」がポイントのように思います。昨今では、ソーシャルメディアによる「つながりを持った人々からの情報」など、様々な情報が存在するなか、改めて「情報の価値」とその「伝え方」について考えさせられました。
新たなモビリティ社会にみる、コミュニケーションのカタチ
自動車とネットの融合における様々な研究について、以前から耳にはしてはいましたが、トヨタの考える未来のイメージ映像と共に具体的な発表を目にし、「改めてそういう時代にきたんだ」という驚きと興奮を覚えました(トヨタとセールスフォースの提携ということに対しても驚きましたが)。人と人、機械と機械、機械と人。コミュニケーションの今後の在り方について、様々な想像が膨らむニュースだったと思います。
工藤暢久 氏の2011年上半期三大ニュース

株式会社スパイスボックス EC局
工藤暢久 氏
【執筆連載】
・顧客満足向上でさらなるサイト成長を目指す!~ECサイト顧客マネジメント戦略
東北地方太平洋沖地震
今までの人生の中で一番衝撃的な出来事でした。この度の大震災により、被害に遭われた皆さま、ならびにご家族・ご友人の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
Facebookがキャズムを超えた!?
Facebook誕生秘話を描いた映画『ソーシャル・ネットワーク』が今年1月に公開されてから、周りの知り合いが一斉に利用し始めました。以降、企業によるFacebookページ開設が相次ぎ、今後のWebマーケティング施策に影響を与えると思います。
IPv4アジアで枯渇、6月8日「World IPv6 Day」
IPv4からIPv6に完全移行すると、Webマーケティングの在り方も変わってくるんだろうなと思います。
河野武 氏の2011年上半期三大ニュース

河野武 氏
【執筆連載】
・河野武のセカンドオピニオン
東日本大震災
これを選ばないわけにはいかないです。今年の上半期というよりも、おそらく2000年代でも最大のニュースでしょうね。特に被災地では現在進行形なので軽々しく語れはしないのですが、少なくとも経済的に、そして僕らが関わるマーケティングにおいても大きな影響を与えることになってます。自粛は収まりつつあるものの、将来に対する不安はまったく消えてないわけで、マーケティングの方法論も変わらざるをえないのかなと。知恵の出しどころですね。
グルーポンのおせち騒動
正月早々やらかしてくれたわけですが、こういう誰がどう考えても起こるだろう問題について、何の対策も講じてないことや、そんなサービスを革命的だと絶賛しているのが怖いです。たしかにグルーポンは、オフラインでのアフィリエイトという皆が考えていたけれど実現できなかったモデルを成功させたのはすごいんですけど、アフィリエイトが抱えてる問題(スパムサイトや成果の不正取り消しなど)について学んでないのもまずいです。
京都への引越し
個人のニュースでも良いってことなので。4月に京都に引っ越しました。ちょうど震災後に避難する感じになったのですが、たまたまタイミングがあっただけです。“インターネットがあればどこでも仕事ができる”なんてことを色々な人がもう10年以上も前から言っているわりに、全然世の中はそうなってなくて、特にWebマーケティングに関しては東京にいないと話になりません。周囲の方々に助けてもらいつつですけど、それに抵抗できるかしばらく挑戦してみます。