佐々木智也 氏の2011年上半期三大ニュース

株式会社デジタルガレージ Twitterカンパニー 上級執行役員 カンパニーEVP
佐々木智也 氏
【登壇セミナー】
・Twitterの企業活用事例とマーケティングを成功させるポイント:MarkeZine Day 2010 OSAKA
東日本大震災におけるTwitter活用
震災直後の通話・メールが不通時に繋がったTwitter。今起こっている状況が可視化され、速報性や伝播性が再認識された。一方で、情報の正・誤に関係なく、ユーザーの善意によって拡散する課題も。コミュニケーションツールから社会インフラへ一歩前進。
ジャスミン革命・エジプト革命、ソーシャルメディアによって変革した中東情勢
Twitter/Facebook/YouTube。情報共有のためにソーシャルメディアがそれぞれの特性を生かし、重要な役割を果たした。
秒間のツイート数 (TPS) の最高新記録を日本ユーザーが達成!
日本ユーザーにTwitterが受け入れられた結果だと思っています。日本語版開設当初、海外メディアに「Twitter、俳句の国に上陸」と報道されました。日本独自の文化がTwitterにマッチし、日本市場でさらに成長している状況が感慨深いです。
佐野正弘 氏の2011年上半期三大ニュース

佐野正弘 氏
【執筆連載】
・モバイル・マーケティング・エッセンス
東日本大震災
日本の状況を大きく変えてしまったと共に、身内が多数暮らす地元 福島をはじめ、東北で20年以上を過ごしてきた身としては全く他人事ではない出来事。インターネットによる情報伝達やデマなどが注目されたが、Webやネット、モバイルといった自身が携わる分野において、なんらかの形で東北、こと地元の福島に対して貢献できる方法を模索し、実践していきたいと考えている。
位置情報コンテンツビジネスの発展
書籍『位置情報ビジネス~「位置ゲー」が火をつけた新しいマーケット~』を手掛けたこともあるが、この分野のパイオニアであるコロプラ社がデパートの物産展で4万人を集め、さらにKDDIと資本提携を結ぶなど、モバイルによる位置情報ゲームの熱狂と、それをリアルを結びつけた集客力の強さというのを幾度となく目の当たりにした。今後のネットコンテンツの在り方を捉える上で、大いに注目すべき分野ではないかと考えている。
ケータイ化が進むスマートフォン
テンキーを搭載した折り畳みスタイルのAndroid端末「007SH」などハード面だけでなく、NTT docomoがi-modeのマイメニューをスマートフォンに引き継ぎ可能とするなど、コンテンツ面でもスマートフォンのケータイ化が進みつつある。このことが、特に表面上の盛り上がりとは裏腹にビジネスとして成立する気配が見られないスマートフォンのコンテンツに対し、どのような影響をもたらすのか注目したい。
清水誠 氏の2011年上半期三大ニュース

SiteCatalystユーザー会「eVar7」代表
清水誠 氏
【執筆連載】
・現場リーダー必見! アクセス解析実践日誌
Adobeがソーシャルメディアのモニタリングサービス「SocialAnalytics」を発表
米Adobe Systems社が3月に新製品「SocialAnalytics」を発表しました。各種ソーシャルメディアのメンション回数や影響度、センチメントなどを自動取得。SiteCatalystデータと連動したレポート作成が可能になるようです。Twitterの解析ツールは多いものの、Facebookにも同時対応したものは多くありません。現場の運用負荷が高まってきた今、このようなサービスは今後増えていくのではないでしょうか。
CoreMetricsが日本でサービス開始
WebTrends、SiteCatalystと並ぶ世界の三大ツールが日本でも購入可能になりました。大規模なサイトでの導入が多いツールにも関わらず、訪問者一人ひとりの細かいデータを収集し、サイト上の行動履歴を分析できるのが一つの特徴です。エンドユーザーにとっては、選択肢が増えるのは良いことですね。
OracleがCMSのFatWireを買収
DocumentumがEMCに、TridionがSDLに、InterwovenがAutonomyに、StellentがOracleに、とグローバルCMSは過去5~6年で買収と統合が続いてきました。EMCとの提携を発表しつつも独立を保ってきたFatWireも、ついにOracle傘下へ。時期や戦略はまだ発表されていませんが、フロントエンド(カスタマーエクスペリエンス)に強いWeb CMSであるFatWireが、ECM(エンタープライズコンテンツ管理)とどう統合されるのか楽しみです。
高見俊介 氏の2011年上半期三大ニュース

株式会社アイ・エム・ジェイ Loyalty Marketing室 チーフコンサルタント
高見俊介 氏
【執筆連載】
・真説! ソーシャルメディアマーケティング
「震災に伴うTwitter、Facebook利用実態に関する調査」を発表
震災時におけるソーシャルメディアの利用実態について、Twitterは「情報収集」、Facebookは「友人、知人の状況確認」といったように、ユーザーがソーシャルメディアをプラットフォームごとに目的を使い分けていたことがわかった。ユーザーがソーシャルメディア利用において進化するなかで、今後企業はその進化に対応していかなければならない。
震災対応、ソフトバンクの好感度トップ
災害用伝言版の設置や復興支援ポータルサイトの立上げなど、トップのリーダーシップのもと行動が非常に迅速だった。また、孫社長自身、Twitterで一般生活者の意見を傾聴し、語りかけるなど、ソーシャルメディア上での取り組みがこの結果に影響していると考えられる。このような取り組みによって得たブランドへの信頼は、中長期的には必ずビジネスインパクトに影響するだろう。
サントリーグループ「上を向いて歩こう」篇、「見上げてごらん夜の星を」篇のTV放映を開始
震災直後、多くの企業がテレビ広告を控え、再開するときも恐る恐るという企業が大勢を占める中で、「少しでも皆さまが"上を向いて歩いて"いけるよう」という自社の想いにもとづいて、批判を恐れず勇気のある意思決定を行った。その結果、多くの人々の心を癒し、勇気づけることになった。このような企業姿勢が、ソーシャルメディア時代には求められる。