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MarkeZine Day 2011 Westレポート(AD)

巨大グループ企業の事例で見る、ニュースリリースを活用した新しいマーケティング戦略とは

ニュースリリースを活用していく上での課題

 阪急阪神ホールディングス社は、鉄道/マンション/ホテル/球団運営/ショッピングモール/コンビニエンスストア/旅行など、100社ほどの連結子会社を抱える関西の大手グループ企業の親会社だ。

 小谷氏は同社のグループ経営企画部にて、グループ会社全体のPRを担当する調査役。各社によってやり方も異なり人員の差もある中で、どのようにニュースリリースの情報を集めているのか。導入の経緯から実務的な内容まで詳しく紹介された。

阪急阪神ホールディングス株式会社 小谷 晃一 氏
阪急阪神ホールディングス株式会社 小谷 晃一 氏

導入のきっかけ

 2006年12月、阪急交通社のウェブ販売促進課にてNews2uを契約し、1年間で11件の記事を掲載した。当時、小谷氏はオウンドメディア以外でいかに露出を増やせるかで悩んでいたと語り、「プレスリリースと違って、キャンペーン情報などマスに出すほどではない情報も掲載できることが魅力的だった」(小谷氏)。

 また、グループ全体で見たときに、会社の規模や業態の違いによって、PR活動の取り組みに大きな差が出ていた。グループ各社のPR活動を底上げし、グループ全体としてのブランド構築を目指したいという理由から、阪急交通社よりNews2uを紹介。2009年10月より、阪急阪神ホールディングスとして、News2uの活用を開始した。

 「ホールディングスの管轄に移管することで、グループ会社すべての情報発信が可能となり、情報量増が期待された。掲載できる情報量が増えれば、要員の確保が可能となり継続的にPR活動ができる環境となる」(小谷氏)。

 ホールディングスで導入した結果、社会貢献に関する情報やこれまであまり出せていなかったセミナー情報など、グループ会社の様々な情報をインターネットへ情報配信できるようになった。イメージとしては、BtoB企業の方が直近で数字が出やすいという意外な結果も。検索エンジンで、時には1位表示されることもありSEO効果も実感しているという。

 さらに、グループ各社から情報が集まることで、記事件数も激増。その数は合計約780件にものぼり、1か月換算で40件ほど出せるようになった。1件あたりの平均閲覧件数が約390件というから、その効果は大きい。

 「多いところでは1社で1か月に10件出しているところもあるそうなので、それに比べたらまだまだ。今後もっと増やせるようにしていきたい」と小谷氏は語る。

 アクセスの多いリリースは数か月から1年にわたり、継続的にアクセスされる傾向がある。リリースの内容にインパクトがあるケースをのぞき、クチコミのサイトなどに掲載されたり、Googleなど検索結果で上位表示されたりしている場合だ。「従来のファックスなどによるプレスリリースに比べ、露出期間が長いため、多くの方に見ていただける。やはりインターネット上でのPR活動は、無視できない」(小谷氏)

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2011/07/27 11:00 https://markezine.jp/article/detail/14084

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