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2010年度電子書籍市場は650億円、9割がケータイ向け

2010年度電子書籍市場は650億円

 インプレスR&Dのシンクタンク、 インターネットメディア総合研究所は、通信事業者、出版社、電子書籍販売ストア、取次、ポータルサイトなど、電子書籍関連事業者への調査を実施し、市場予測を行った。

 2010年度の電子書籍市場規模は650億円と推計され、2009年度の574億円と比較し、13.2%の増加となっている。電子書籍市場を牽引しているのは依然としてコミックを中心としたケータイ向け電子書籍市場で、2010年度は572億円と電子書籍市場の88%を占めている。

電子書籍の市場規模の推移と予測(2002年度~2015年度)

 PC向け電子書籍市場は、前年の55億円からほぼ横ばいの53億円。今後マルチデバイス化によって、現在の狭義のPC向け電子書籍市場は減少し、新たなプラットフォームへ吸収されていくものと見られている。

 また、近年参入が相次ぐ新たな電子書籍プラットフォームの市場は約24億円と推計。タブレット端末や専用端末の発売などを背景に昨年度の6億円の4倍へと成長しているが、現在の市場の中心はスマートフォン向けの電子書籍アプリとなっている。

2011年度以降の電子書籍市場予測、ケータイ市場は頭打ちに

 2011年度以降の電子書籍市場は、ケータイ向け市場の頭打ち、新たなプラットフォームの急速な立ち上がりにより、電子書籍市場は2015年度には2010年度の約3.1倍の2000億円程度になると予測される。

 現在市場の約9割を占めるケータイ向け電子書籍市場は、ケータイ電話からスマートフォンへ利用者が移行することにより、公式コンテンツ利用者が減少することが予想される。そのため、2010年から2011年をピークに2012年度以降はゆるやかな減少に転ずる。
 
 新たな電子書籍プラットフォーム市場は、2011年度末ころまでに米アマゾンのKindleなど、海外事業者の参入が予想され、2013年度以降に本格的な拡大期に入ると見られる。同研究所は、2013年度にはこの市場が先行するケータイ向け電子書籍市場を上回ると予測している。

電子出版全体の市場規模は2200億円超

 これまで電子書籍市場について見てきたが、電子雑誌の2010年度の市場規模は6億円と推計される。現在、電子雑誌の提供は一部の出版社や事業者に限定されているが、端末の多様化、配信雑誌数の増加、マイクロコンテンツ化などの新たなビジネスの展開により、2015年度には200億円超となると予測される。したがって、電子書籍市場規模と電子雑誌市場規模を合わせた電子出版市場規模は2015年度に2200億円超になると見られている。

電子出版の市場規模の予測(2010年度~2015年度)

 インプレスR&Dはこれらの調査結果をまとめ、『電子書籍ビジネス調査報告書2011』『電子コミックビジネス調査報告書2011』として28日に発売する(現在予約受付中)。

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