SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Autumn

ビジヲタ必見!「すべらない事業」の作り方

RSS関連から事業を拡大 「フィードフォース」のすべらないサービスの作り方

Q. サテライトサイト構築のソリューションを出した経緯を教えてください

 RSSのソリューションの提供しているうちに、ネット上のコンテンツのワンリソース、マルチユースのニーズが強いことに気づきました。

 例えばECサイトであれば、PC向けの本体サイトがまず存在しているとしたら、携帯向けのサイトも必要でしょうし、楽天やYahoo!ショッピングのようなモール、価格.comのような比較サイト、Google ショッピングなどもあります。最近ですと、スマートフォン向けのサイト、Facebookページ内のストアといった形で、ユーザーとの接触機会の場はどんどん多様化しており、近年ますます増加傾向にあります。

 それらを全て個別に作成管理すると、莫大な手間がかかってしまいます。そこで、データを一元管理しつつ、多デバイス、多プラットフォームにおける接点を簡単に開設・運用できるようにしたのが「コンテンツフィーダー」です。

 本来であれば、本サイトがこういった多デバイスや多プラットフォームに対応できるようになっているのがベストな形だと思いますが、本サイトは業務上の問題から、なかなか手を入れたり、改修したりすることが難しいのも現実です。

 そこで、コンテンツフィーダーでは、既存サイトに手を加えずに、別目的のサイトが簡単に立ち上げられるような仕組みになっています。この点も、このサービスの大きな特徴です。

Q. サテライトサイトサービス導入の成功事例を教えてください

 多デバイス対応ということで言うと、人材情報系サイトやECサイトのお客様が、コンテンツフィーダーを使うことで、非常に安いコストで、数万ページのサイトをスマートフォンへ対応させることに成功しています。

 現状、PCサイトのアクセスの15%程度が既にスマートフォンからのアクセスになっており、秋・冬にはさらにその割合は大きく伸びると思われます。総来訪者数の多いサイトであればあるほど、スマートフォンに最適化されたUI、コンテンツ構成にしておくメリットは大きいと考えています。

 また、単純にサテライトサイト活用による流入の強化ということで言うと、同じく人材系の企業様で、あるセグメントに特化した求人の募集に活用することで、そのセグメントのユーザーを数千人/月というペースで獲得することに成功しています。

Q. 新サービス、ソーシャルPLUSの概要を教えてください

 既存のECサイトに、ソーシャル的なつながり、にぎわいをプラスすることで、買い物体験をより楽しく、豊かにするサービスです。

 サテライトサービスを提供している中で色々なECサイトの運営者の方々とお話していると、検索と広告頼りの集客に限界を感じている方が、一定数いることが分かりました。その中で、「ソーシャル」というジャンルへの期待が感じられたため、自社にできることはないかと開発を始めたのがこのサービスとなります。

 次のような視点で機能を実装し、サービス化して提供しています。

  • ECサイト上で、ユーザーによる様々な行動が「シェア」されやすくする
  • ECサイト上で、他のユーザーの「シェア」をタイムラインとして利用できるようにする
  • ECサイト上で、他のユーザーとコミュニケーションがとれるようにする

Q. ソーシャルPLUSの機能を教えてください

 一部開発中のものもありますが、次のような機能があります。

  • タイムライン機能
  • お題投稿型キャンペーン機能
  • 写真投稿型キャンペーン機能
  • ほしいものリスト機能
  • 買ったものリスト機能
  • 商品レビュー機能

 これらの機能は全てソーシャルネットワークと連動しており、例えば、「ほしいものを見つける」「商品を買う」「キャンペーンに参加する」という、ユーザーが“普段ECサイト上で行っていること”を行うだけで、自然にソーシャルネットワークへの投稿機会が増えるような設計になっています。

 ECサイト側は、タグを導入するだけで、自社で開発することなしにこれらの機能が利用できるようになります。サテライトサービスと組み合わせて、本体とは別の「ソーシャルストア」のようにも提供できますし、本体サイトに導入することも可能です。

Q. ソーシャルPLUSの導入事例を教えてください

 株式会社オールアバウトが運営しているギフトサイト「COCOMO」で、「ソーシャルなおねだりサービス『ほしいものリスト』」として、この7月より導入いただいています。ご利用いただいているのは大きく3点の機能です。

  1. ほしいものリスト機能
    自分のほしいものを登録しておくと、友達がサイトに来訪した際に、それを見てプレゼントを探してもらえます。
  2. お題投稿型のキャンペーン
    「教えて!異性からもらいたいギフト」というテーマでユーザー参加型のキャンペーンを展開しています。
  3. タイムライン機能
    サイトを訪れた人が、他のユーザーや友達の投稿を見ることができます。

次のページ
Q. 昨今ソーシャルコマースという言葉が出てきていますが、今後ソーシャルメディアとネットショッピングはどのような関係になっていくと思いますか?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
ビジヲタ必見!「すべらない事業」の作り方連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

矢作 嘉男(株式会社ハチワン)(ヤハギ ヨシオ(カブシキガイシャ ハチワン))

株式会社ハチワン代表取締役。New Jersey City University卒。
中国人観光客向けクーポンサイトなどインバウンド媒体を運営。
2011年、中国のインターネットプロモーション事業を行う北京博洛密網絡科技有限公司と提携し、中国向けプロモーション事業を開始。本当に成果の出る中国市場向けインターネットマーケティングのみをを提供し、インバウンド向けから中国現地進出向けまで数多くの実績を持つ。
プロモーションのご相談:info@813.co.jp

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2011/09/01 11:00 https://markezine.jp/article/detail/14283

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング