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リクルート・ポンパレチームが明かす!新★ネット集客・販促の舞台裏

実は50歳以上の会員も多い!ポンパレの意外なユーザー像

属性の変化に伴い、ディールやアプローチ方法の幅も拡大

ユーザー属性にあったディールを提供すべく、メールを活用

 第3回でご紹介した通り、ポンパレではユーザーとのコミュニケーションを大切にしており、FacebookやTwitterを通じて、ディール情報の提供などを行っています。中でもサービス開始当初から継続して実施しているのは、会員へのメールでのディール情報の提供です。

 独自の特徴は、一般的なメルマガのような一斉配信ではなく、ユーザーの属性に合ったディールを紹介するようにしていることです。特にエリアという点においては、ユーザーの勤務地や居住地に近いディールを積極的に紹介するようにしています。

 このようにポンパレでは、メールを通じて情報を届けるというプッシュ型のマーケティング手法を、サービス開始から続けており、チケット購入の過半数がメール経由での購入だったこともあります。

位置情報サービスとの違い

 プッシュ型とプル型の手法の違いを検証する場合、最近話題の位置情報を伴うクーポンサービスとの比較がわかりやすいかもしれません。

 一般的な位置情報サービスも、上記のユーザーのエリア属性に合わせたメールによる情報提供も、「ユーザーの居場所」という情報を活用したマーケティング手法です。

 しかし前者は特定の場所に人が訪れるのを待つというプル型の手法で、後者は前述の通り直接ターゲットに情報を届けるプッシュ型の手法。どちらも「ユーザーの居場所」を起点として顧客の獲得を狙ってはいるものの、マーケティング手法においてはプルとプッシュという大きな違いがあるのです。

広告の5倍のCVRを誇るチケットシェア機能

 最後にポンパレにおける新たなプッシュ型のマーケティング施策であるもチケットシェア機能についてご紹介します。

 前回、サービスの仕組みについてご説明しましたが、その後順調に利用数が伸び、ユーザー間でのバズの形成に成功しています。最大の特徴はCVRの高さです。ポンパレ内ではバナー広告と比べて約5倍のCVRを達成しています。この数字からも、プッシュ型情報の効果の高さをご理解いただけるかと思います。

 また、チケットシェア機能の利用属性を調査したところ、意外なことに、一般的なソーシャルメディアのユーザー層とは異なる40・50代も同機能を利用していることがわかりました。近年、ソーシャルメディアと親和性の低い層に対し、どうソーシャルを活用した施策を打つかに頭を抱える企業やサービスも多い中、ポンパレのチケットシェア機能においては、ユーザーの世代を問わずサービスが受け入れられ、情報のバイラル効果が高まっているという現状です。

 今後もポンパレでは、会員属性の多様化に伴い、会員の方々それぞれの属性・購入履歴などの情報をもとに、ディールやアプローチ方法のパーソナライズ化を進めていきます。

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この記事の著者

宮本 洋平 (ミヤモト ヨウヘイ)

株式会社リクルート プロダクトマネージメントグループ ポンパレチーム
某大手携帯ゲーム会社 勤務後、リクルート中途入社。以降、ポンパレのプロダクトマネージャーを務める。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/09/12 11:00 https://markezine.jp/article/detail/14325

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