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MarkeZine Day 2011

「持続可能な関係性を作ることがブランディングにつながる」
ソーシャル&スマートフォン時代のブランディングテクニック


徹底したアクセス解析から導くスマートフォンサイトの位置づけ

 では、スマートフォン対応では、どのようなことに気をつけなければいけないのだろうか。鈴木氏は、今年の6月にオープンしたSUBARUのスマートフォンサイトの事例を紹介した。

スマートフォン特化型オフィシャルサイト「SUBARU.jp」

 事前のアクセス解析により、サイトの人気コンテンツはスマートフォンでもPCでも、上位5つは同じ車の詳細情報であることがわかった。加えて、アクセスの多い時間帯も上位3つが「23~24時」「20~21時」「22~23時」という同じ結果が出たことからも、異なるユーザーが違うデバイスからアクセスしている傾向も伺えた。

 「スマートフォンでも、お客様は車の詳細情報を取得するためにアクセスしている。このことからスマートフォンサイトも、カタログ機能に特化したサイト構築を実行することにした」と鈴木氏は語る。

 またアクセス解析の結果から、スマートフォンユーザーは移動中の利用が多い事が分かり、短時間でスムーズに情報にアクセスできるよう、PCサイトの焼き直しではなく、スマートフォン専用のUIを設計することに。「メインの使い方はPCと同じとはいえ、PCサイトの焼き直しでは情報が多過ぎる。狭い表示領域で、お客様に選択肢を与えすぎてはいけない」と鈴木氏はアドバイスを送った。

6つの“S”で築く「Sustainable」な関係

 最後に、鈴木氏は今後の広告・ブランディング戦略において大切なキーワードを6つにまとめた。これら6つのキーワードは“S”でまとめられているが、「Sustainable(持続可能な)」という単語の頭文字を表しているという。

  • Simple …迷わないか、わかりやすいか、簡単か
  • Speedy …これから来るか、最速か、見た事ないか
  • Systematic…人手をかけてないか、自動でいけるか
  • Symphathize… 共感できるか、分かち合いたくなるか、わかってもらえるか
  • Social…プラットフォームは適切か、人に伝えたくなるか、共感する仕組みはあるか
  • Stylish…流行るか、流行ってるか、粋か

 「持続可能な関係を作ることを念頭におきつつ、キャンペーンをプランニングし、お客様とのコミュニケーションを図っていきましょう」と鈴木氏は語り、本講演を締めくくった。

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/10/25 15:03 https://markezine.jp/article/detail/14566

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