より深いメールマーケに必要な情報を得る 登録フォーム項目の決め方
ただメールを配信するだけであれば、メールアドレスがあれば十分です。しかし、さまざまな条件でセグメントして配信したい、どのような人たちがメールに反応しているか分析したい、といったニーズを満たすためには、登録者に対するより詳しい情報が必要です。
情報を得る、もっとも基本的な方法は、登録フォームで入力してもらうことです。この項目をどう設定するかは悩ましいところですが、必要な項目は何か、何のために必要かを考え、必要な項目のみ入力してもらう、というのが、当たり前ながらも間違いない「基準」でしょう。
「将来何かに使うかもしれないから……」と、とりあえず項目を設けることは、入力の負担を増やし、登録完了率を下げるだけでなく、万が一個人情報が流出した際のリスクを増大させてしまう恐れがあります。
登録項目1つひとつ、それぞれ何のために利用するのか、その項目を利用して今後どんなコミュニケーションをとっていくか、事前によく吟味するべきなのです。
とはいえ初心者の方には、ガイドが必要でしょう。代表的な項目について、どのように検討するのか、具体例を紹介します。
姓・名は分けるべき?
姓・名が分かれていると、メール配信システムに「差し込み機能」がある場合、「鈴木様だけにこの情報をお届けします」のように、姓だけの差し込みが可能となります。
フリガナは必要?
フリガナがあると、五十音順の分類が可能で、登録者の情報を素早く検索することができます。そういった検索が必要でない場合は、入力負荷を減らすためにも、削っていい項目ではないでしょうか。
生年月日は必要?
ECサイトなどで、誕生日にメール配信を行うのであれば必要です。それでも、誕生月の読者に一斉にメールを送るなら、誕生月だけで十分でしょう。また、マーケティングデータとして年代別に分析したい、年代別に何らかのアプローチをしたいということだけであれば、5歳 or 10歳刻みの選択肢を設けるだけで十分です。
住所はどこまで?
登録後、すぐに何らかの発送(プレゼントや資料など)を行うのでない限り、すべて入力してもらう必要はありません。マーケティングデータとして地域別に分析したい、地域別に配信内容を変えたいということだけであれば、都道府県や郵便番号だけで十分です。
このように、登録後の利用方法をイメージして項目の必要性を検討し、必要最低限の情報を取得するように設計しましょう。