本来の業務に時間を割けない リスティング広告運用担当者の現状
リスティング広告は、キーワードや広告原稿の選定など、工夫次第で成果を高められる点が大きなメリットだ。予算やキャンペーン期など、出稿側の都合にあわせてコントロールしやすい点も、魅力の1つである。
とはいえ、リスティング広告運用担当者の仕事は、純粋な運用だけではない。クライアントや上司に報告するために、きちんとしたレポートを作成しなければならない。また、どうしても1人で複数の案件を運用することになるため、すべての進捗を確認し、予算配分を考えるのには、かなりの時間がとられる。
さらに、積極的に運用しようと工夫を重ねれば、必然的にこうした作業も増えていく。本来注力すべき、運用やコンサルティング、新規営業に注力できていないのが、運用担当者を取り巻く現状だ。
リスティング広告運用代行を務める、広告代理店ならではの知見を凝縮
そうした状況の改善に役立つのが、リスティング広告レポート生成自動化ソリューション『れぽくり』である。株式会社サイバー・コミュニケーションズ(cci)が提供する、リスティング広告のレポート作成と進捗管理機能に特化したASPサービスだ。この10月にリリースされたばかりだが、これまでこの2機能に特化したサービスがなかったこともあり、広告代理店からの問い合わせを中心に、反響は予想以上だという。
『れぽくり』の仕組み自体は、至ってシンプルだ。API経由で掲載結果データを自動収集。そのデータを呼び起こして、レポート作成と進捗管理に活用するというもの。仕事を効率化するため、運用担当者の実務をサポートする、細かな配慮がなされているのが特徴だ。
それが実現したのは、元々は社内ソリューションとして開発されたという経緯による。cci社内でも、レポート作成と進捗管理作業が、実際の運用やコンサルティングに必要なリソースを圧迫しているという事情があった。
そうした声を吸い上げ、機能に反映。テスト版を運用するうちに、取引先の広告代理店などからも、同様の悩みが多く聞かれたことから、さらに改良を重ねて今回のリリースに漕ぎ着けた。
ボタンひとつで体裁の整ったレポートを自動生成
まずは、レポート生成機能について見てみよう。『れぽくり』では、ボタンひとつで、クライアントに提出できるレベルに整えられたレポートが自動生成される。CSVファイルをダウンロードしてから、上司や社外に提出できる程度に体裁を整えるまで、どれだけ手間がかかるかはご存じのとおり。そして、それは決して生産性の高い仕事とはいえない。この「作業」にかかる時間を、大幅に圧縮できるわけだ。
同社広告本部パフォーマンスアド部の中尾俊氏は、こう語る。
「これまで、大手企業が採用するような包括的な入札ツールになら、レポート生成機能も搭載しているケースは目にしていました。ただ、それらはあくまで付帯的な機能なので、作業的な業務を圧縮して効率化を図る、という側面からは十分ではなかったと思います。社外に提出するもの、という視点でレポートを捉えたことで、本当に時間がかかってしまっていた“体裁を整える”作業がゼロになり、その時間を新しい提案の検討や営業にあてることができます。もちろん、体裁の整ったレポートなら、運用担当者自身も分析しやすく、リスティング広告をより戦略的に運用していくことが可能です」
担当者のニーズを反映したユーザビリティーの高い画面
進捗管理機能についても、現場の使い勝手がつぶさに反映されている。システム開発本部広告技術部の小櫻嘉紘氏は、『れぽくり』ならではの点を次のように解説する。
「従来のサービスでは、媒体ごとの管理画面にログインし、複数の案件の結果をそれぞれ拾っていかなければなりませんでした。しかし『れぽくり』では、媒体を跨いだ全案件を一覧表示し、状況や予算を見渡すことができるので、時間が短縮できますし、分析もしやすくなっています。
予算進捗シミュレーターやアラート機能なども充実しています。月末の『着地予測』を自動計算したり、あらかじめ設定した月額予算に対して、『予算到達日』や『推奨日額予算』なども確認できます。安定して、クリエイティブな思考に注力いただけるのではないでしょうか。
担当者のより積極的な運用をサポートするべく、コメント機能も実装しました。入札変更や、上限予算の変更、新規キャンペーンの構築履歴などを記録できます。こうしたユーザビリティーの良し悪しは、運用の成果も左右する重要な部分だと考えています」(小櫻氏)
より戦略的な広告運用のためにリソースを再配分することも
運用担当者の仕事の効率化は、本人たちにはもちろん、事業部や会社全体で見てもメリットがある。
仮に、1人で20アカウントを運用している広告代理店営業マンがいたとしよう。cciの計算によれば、月次レポート、週次レポートを作成すると、毎月丸4日分の仕事量になるという。これを『れぽくり』で自動化すれば、浮いたリソースを生産性の高い仕事に回すことができる。
また、多くの場合、進捗管理を行うのは朝一番だ。20ものアカウントを運用していれば、午前中が進捗管理だけで終わってしまうこともある。その機会損失の度合いははかりしれない。
『れぽくり』を導入すれば、全案件を一覧表示で見られるほか、アラート機能やコメント機能などから、すぐに分析に入ることができる。浮いたリソースをまとめて、レポート作成や進捗管理を行わない、営業専任者のポジションも設けられる。生産性が高まるのはもちろん、そのポジションを目指し、組織全体のモチベーションアップにもつながるのではないか。
「一度使えば実感してもらえる」 無料トライアルを展開中
『れぽくり』はASPサービスなので、非常に安価で利用できるのも魅力だ。初期費用20万円のほかは、アカウント数に応じて月額5万円から導入できる。さらに、12月末までならトライアルキャンペーンとして1ヶ月無料での試験導入を受け付けている。それを経て申し込んだ場合、初期費用が無料になる上に、3ヶ月間は特別料金でサービスを提供。使ってみれば利便性を実感してもらえる、という同社の意識が見てとれる。
今後の機能拡張としては、「直近ではレポートカスタマイズへの柔軟な対応、その後はリスティング以外の 広告メニューにも対応していきたい」と中尾氏は語る。また、最近はリスティング広告の機能拡張、バージョンアップが著しいが、『れぽくり』側もシステムを最新版にアップデートして対応。使用する側に負荷がかかることはないそうだ。
リスティング広告は、運用担当者のクリエイティブな工夫が効果に反映されるもの。作業的な業務は徹底して効率化をはかり、本来の業務にリソースを集中させることは、かかわるすべての人のメリットにつながるはずだ。
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