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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

初心者Webマーケター向けアフィリエイト入門

Webマーケティングにアフィリエイトを使おう!【4】
キャンペーン&イベントでアフィリエイトを活性化しよう

ASP主催の商品展示イベントに参加

 「バリューコマースEXPO」「A8・Moba8フェスティバル」「リンクシェアフェア」など、大手のASPでは定期的に大規模なイベントを開催しています。内容は、「企業ブースでの商品展示・体験」「セミナー」「講演」そして「懇親会」を組み合わせたもので、メインは出展企業ブースです。

 普段なかなか、アフィリエイトサイトと対面で話をしたり、商品について直接アピールする機会はありませんので貴重な場でもあります。アフィリエイトサイト側にとっても、実際に商品を見て体験して、企業担当者から直接詳細説明を聞くことで、サイトコンテンツの充実化を図ることができ、ユニークな商材を扱っている未提携企業を発掘することもできる場です。

 正直、出展したからといって即それが売上に反映されてくるわけではない実情もあり、また効果を計測・評価しにくい部分もあります。ただ、交通費をかけて会場にわざわざ足を運んでくるアフィリエイトサイト達の熱意は高く、スキルアップ・成果拡大にも意欲的な人達が多く集まります。そういう層に自社のプログラムや商品をアピールし、関係を深めていけることには大きな意味があります。

 具体的には、次のようなメリットが考えられるでしょう。

  • 上位VIPサイトに事前コンタクトし、参加するようであれば当日きちんと挨拶&話をする時間を設ける
  • 未提携の人がこれを機に提携してくれる仕掛けをする(イベント参加者限定の期間限定報酬アッププログラムを実施/提携を条件とした試供品提供など)
  • ネット上では得られない「参加者限定のお得な/美味しいネタ」を提供
  • 参加者が「こんな便利なグッズがありましたよ!」と紹介しやすい切り口がある商品を展示(ネット限定商品や新発売のアイディアグッズなど)

 ブースでは次々訪れるアフィリエイトサイト運営者と話をするわけですが、その際、一方的に商品PRし続ける態度はあまり好ましくありません。相手がどういったサイトを運営しているのかを聞き、その上で「当社で取り扱っているこんな商品も訪問者ニーズにあっているはず」などの提案を行っていくといいでしょう。

 出展しない場合でも、是非いち参加者としてASP主催の商品展示イベントには足を運んでみてください。他社のアフィリエイト活性化のための取組や、参加しているアフィリエイトサイト運営者達のニーズを掴めるはずです。

自前でセミナー&勉強会&商品体験会を開催

 ASPに頼らず、単独でセミナーや勉強会を開催する企業も増えてきました。背景としてあげられるのは、ASPの方針の変化です。以前はECサイトとアフィリエイトサイトが直接交流することを制限するASPが大半でしたが、そこが多少変わってきます。もうひとつは、片手間ではなく本業もしくはライフワーク的にアフィリエイトに取り組む熱心なサイト運営者も増えてきていることがあげられます。

 とりあえずは、10人前後で実施する軽い企画として立案するといいでしょう。それなら会社会議室で十分ですし、交通の便がいい小さな貸会議室を借りたり、ASP本社会議室を借りれないか交渉してみてもいいと思います。

 内容はいろいろありますが、「単なる商品PRだけにならないよう」注意しましょう。ネット上の情報や商品パンフレット等で得られる程度の情報のために遠方から足を運ばせてしまうのは、失礼になりますので。

季節による商品売上動向のトレンド/時期ごとにどんな旬アイテムがあるのか

  • 年間通じてのサイト運営&アフィリエイトの計画をたてる参考になる
  • これまで紹介してこなかった商品で、サイトにマッチしたものを発見できる

商品開発担当者やバイヤーによる商品の紹介・裏話なども

  • 「担当者から直接話を聞いた」ということで差別化できる独自コンテンツ作れる
  • 商品の魅力などをより臨場感たっぷり伝えることができる

Web担当者によるサイトデザインや商品写真・テキストなど「売るテクニック」紹介

  • ショップ運営スキルの中からアフィリエイトでも行かせるノウハウを学べる

ちょっと意外性のある面白い活用法などを紹介

  • その場で写真も撮り、コンテンツにすることができる

 平日夜や土日午後で、2時間程度のものが多いようです。ただ、ずっと話を聞いているだけだと飽きてしまうので、商品体験&撮影会も一緒に行うなど、メリハリつけた内容にするといいでしょう。

 また、物販ではない場合でも、「サービス疑似体験」や「本社見学会」など、興味持ってもらえる内容はいろいろあります。ある結婚仲介サービスの会社では、サービス紹介のセミナーと同時に「結婚相手候補を探すためのマッチングシステムを実際に利用してみる体験」をさせてくれるところがありました。

食材宅配サービス企業が提携サイトを集めて新商品の試食会開催

 アフィリエイトに直結しないテーマのセミナー&勉強会もあるでしょう。例えば「冬を暖かく過ごすアイディア」「初心者のための投資講座」、フード関連のECサイトなら「食べ物写真を上手に撮るデジカメ講座」「メタボ解消のお料理教室」など。

 サイト運営者にとって魅力ある「コンテンツネタ」を提供することで、積極的に参加してもらうことができますし、読み手にとっても役立つ記事内で自社商品について触れてもらうことができれば、それがいつか売上につながっていくでしょう。

 実施の際には必ず事後アンケートを。参加者の率直な感想が、次回のセミナー・勉強会をさらに満足度高い内容にするための欠かせない参考情報となります。

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この記事の著者

和田 亜希子(ワダ アキコ)

1994年早稲田大学政治経済学部卒。住友銀行、ライコスジャパン(検索エンジン)、カレン(メールマーケ支援)を経て2001年独立。アフィリエイトASP「LinkShare」からの受託で、個人アフィリエイト支援業務やアフィリエイトコンテストの開催に携わり、またECサイトのアフィリエイト導入やアフィリエイト・リレーションシップ・マネジメント(ARM)にも従事している。1999年に立ち上げた日本で最初のアフィリエイト専門情報サイト「アフィリエイトINDEX」をはじめ、「東京ホットスポット情報館」「東京...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/01/03 08:00 https://markezine.jp/article/detail/14713

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