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初心者Webマーケター向けアフィリエイト入門

Webマーケティングにアフィリエイトを使おう!【4】
キャンペーン&イベントでアフィリエイトを活性化しよう

報酬アップキャンペーンを実施しよう

 アフィリエイトがECサイトに期待するものとして、筆頭にあがってくるのが、「報酬アップキャンペーン」です。短いもので半月程、長ければ2ヵ月程の期間、アフィリエイト報酬を通常よりあげるというものです。2%→2.5%だったり、お試しセット購入1件あたり500円→1000円など。利幅がどの程度あるかにもよりますが、最初の基本となる報酬設定を行う際に、こうした一時的な報酬アップキャンペーンもできる程度にしておくといいでしょう。

 アフィリエイトサイト側は、こうした報酬アップキャンペーンを契機に、バナーを新たに張り付けたり、もう一度紹介コンテンツを見直しリンク切れしているところを直したり、あるいはより目立つ掲載位置に変更するなどして、成果件数を増やそうと努力してくれます。

 時々こうしたキャンペーンを実施することで、停滞しがちなアフィリエイトサイトを活性化する効果は大きいでしょう。

 実施にあたっては、開始少し前から予告をしておくといいかもしれません。それが準備期間になりますので。また、あまりに短い期間では、「新しく記事作成しよう」と思っているうちに終わってしまった……ということもありえますので、やはり1ヵ月以上は期間を設定できるといいかもしれません。

 新商品など、特定商品だけを「報酬アップ対象」とすることで、アフィリエイトサイトに「売りたい商品を注力して紹介してもらう」ことも可能です(どこまで細かい設定ができるかは、ASPのシステムによります)。

 成果上位サイト限定の報酬アップも有効なモチベーションアップ策です。 段階性のインセンティブプランを導入し、「基本報酬2%/月間100万円以上の売上で2.5%/300万円以上で3%/500万円以上で……」といった報酬スライドを提示している企業もあります。

 設定や運用に少々手間がかかりますが、「今月あと少し売上金額を増やせればで3%→3.5%ゾーンに入る」など、アフィリエイトサイト側がレポートを睨みながら真剣に売上アップを目指してくれます。時に、競合他社のリンクを自社のものに貼りかえてくれたりなども期待できるでしょう。

商品モニター企画で“説得力ある利用者の声”を

 提携サイト向けに商品を提供し、利用体験をレビューとして記事にしてもらう「商品モニター企画」もあります。全提携サイト向けに公募で実施してもいいですし、上位アフィリエイトサイトを対象に個別オファーしてもいいでしょう。

 高額の家電製品など「提供」が難しい場合、一定期間の貸与でも希望者はいます。アフィリエイトサイト側も競争は激化していますので、コンテンツの差別化に向け、「実際に体験してのレビュー記事を作成したい」というニーズがあるからです。

 提携サイト向けメールニュース内の定例企画にしてしまうのもありです。メールタイトルに「3名モニター募集! 新発売の◯◯◯を試してレビューしませんか?」などと書いて配信することで、開封率を上昇させる効果も見込めます。

 また商品を指定せず、「3000円以下のもの1点選んでモニター応募できます」という実施方法もおススメ。この利点は、アフィリエイトサイトが、自分のサイトで紹介するのに最もふさわしい商品を探して選んでくれることです。サイト内を隈なく探すことで、「こんな商品も取り扱っていたのか」という発見もきっとあるはずです。

 良質なレビュー記事は、それ自体で販促に有効活用することもできます。例えば自社サイト上の商品紹介ページから、「モニター利用してくれた方の生の声」としてリンクを張るなどです。写真も豊富に使い、臨場感ある外部ブログのレビューは、その商品への信頼にもつながることでしょう。

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この記事の著者

和田 亜希子(ワダ アキコ)

1994年早稲田大学政治経済学部卒。住友銀行、ライコスジャパン(検索エンジン)、カレン(メールマーケ支援)を経て2001年独立。アフィリエイトASP「LinkShare」からの受託で、個人アフィリエイト支援業務やアフィリエイトコンテストの開催に携わり、またECサイトのアフィリエイト導入やアフィリエイト・リレーションシップ・マネジメント(ARM)にも従事している。1999年に立ち上げた日本で最初のアフィリエイト専門情報サイト「アフィリエイトINDEX」をはじめ、「東京ホットスポット情報館」「東京...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/01/03 08:00 https://markezine.jp/article/detail/14713

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