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デジタルマーケティング活用の最新事例レポート

ユーザーにウケるソーシャルメディア企画とは? ─ インタラクティブ会議室


本質の価値を見据えたソーシャルメディアの今後の可能性

 物延:ここから、今後のソーシャルを活用したマーケティングの可能性みたいな話をしたいんですけど。

 林:最近は話題拡散ということではなく検討促進というか、本質をちゃんと捉えたソーシャル活用のほうが効果的なんじゃないかと思っています。

 物延:ソーシャルの活用って、いかにバズをおこすかみたいな戦略が中心だったと思いますが、今はもっと生活の地続きの中でソーシャルが使われているから、いかにそこにリンクするかといった発想のほうが本質を捉えられるということですね。

 千房:今まで企業が発信していく情報を、ユーザーにどう見せるかってところがすごく強かったと思うんですよ。なので、いかにその情報を拡散させるかという視点が中心に据えられがちです。しかし、そこは本質ではなくて、企業側が逆にユーザーに教えられる、製品を通じて、ユーザーと企業が同時に理解していくみたいなことが起きていることの方がマーケティングにおいて重要だと思います。

 林:マーケティングからはちょっと離れるかもしれないですが、既存のものをソーシャル化していくみたいな、そういうものの可能性はまだまだあるなと感じてます。教育でもいいし。介護でもいいし。ペットでもいいのですが、どうソーシャルと掛け算していくかっていうところから考えると面白いと思う。

 千房:あと、家族とか。

 林:そうですね。今やってみたいのは、ソーシャルメディアに家族をいかに巻き込めるかっていうこと。Facebookを見ても、友達同士っていう横のつながりは普通ですけど、意外と世代を超えた縦のつながりってまだ少ない。そこを掘っていく方向性は残ってるだろうなと。

 千房:抵抗感あったりしますもんね。家族にフォローされるとちょっと気まずいみたいな。

 物延:僕もFacebook上で“知り合いかも?”って母親がチラついてますけど、友達になる気になれない(笑)。

 林:あと、遠隔コミュニケーションも今後増えていくんだろうなと思っていて。お父さんだけ単身赴任とか、そういうシチュエーションで遠隔のコミュニケーションが当たり前になる可能性があると思う。

 千房:僕も子供と遠く離れた場所にいるときに、スカイプでずーっとつながって、そのまま布団横において一緒に寝たり、そういうことが意外に成立する。

 物延:ソーシャルメディアって、“人とつながるツール”という意味合いによりがちですけど、リアルタイムに皆とコミュニケーションをするというところに本質的な価値がある気がします。

 千房:そうですよね。リアルタイム性ってそうですよね。facebookなども、皆驚くくらい速いですもんね。

ソーシャルメディアの国民性を捉える

 物延:ソーシャルメディアを活用したマーケティングを考える上で、そこにいる人たちの特性を掴むことも大事だと思いますが、ソーシャルメディアのコアユーザーの特性について触れてみたいのですが。

 林:一番分かりやすいのは、“集まりたい”とか“寂しいからコミュニケーションしたい”というモチベーションがある人たちですかね。地図で現在地を押すときって、現在地を確認することもありますが、“私は今ここにいる”みたいなことの発信ということでもある。

 物延:Facebookユーザーは、より見せたい願望が強い人が多い傾向がある気がしています。ただ、FacebookとTwitterでユーザー違うと思っていて、Facebookって結構ステータス主義っていうか、堂々と経歴を出せる人が中心になっていますよね。

 千房:そうですね。ソーシャルメディアによって、ユーザーには最低限の共通する何かみたいなものがあって、国民性みたないものがあるような気がしています。Facebook国とかTwitter国みたいな感じなんですよね。

 物延:Facebookが身近なところで使われるようになって、よりTwitterとの違いを感じるようになって、mixiともまた違うし、ソーシャルメディアごとの国民性みたいなことはすごく感じますね。Facebook国が居心地いい人と、Twitter国が居心地がいい人というような。実際、Twitterやってなかったのに、Facebookはすごく活用している人っていっぱいいるので

 林:Facebookは東京の人の割合がすごく高い

 物延:逆に地方はあんまり使っていないですよね

 林:そういう国民性を踏まえてそこに合わせたことをやるのか、そこからちょっと外した摩擦がおきるようなことをやるのか、そこもまた色々な考え方ができるでしょうね

 物延:いずれにせよ、ソーシャルメディアで生活するユーザーをきちんと見据えて企画を考えることがますます重要になりますね。本日はありがとうございました。

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この記事の著者

株式会社スパイスボックス(カブシキカイシャスパイスボックス)

スパイスボックスは、デジタルエージェンシー。

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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/06/07 18:58 https://markezine.jp/article/detail/14946

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