スマートフォンに注力しているYahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングのスマートフォンからの利用者数は、急激に伸びています。スマートフォン利用者のアクセスが増える中、Yahoo!ショッピングではスマートフォンで購入していただく施策を進めています。
スマートフォンユーザーの集客方法は、大きく分けるとSEMの実施、Eメール配信、アプリの提供、アドネットワークへの出稿、SNS/Twitterでの情報提供という5つがあります。
その中でも特にEメールは即効性という意味でも反応が見やすいという意味でも、依存度が高い施策になっており、集客施策におけるEメールプロモーションの貢献度は依然として高い状況が続いています。
Yahoo!ショッピングにおいて、スマートフォンからの購入をさらに増やすために、スマートフォン端末で見やすく、かつ購入しやすい、最適なEメールが必要と考え、スマートフォンユーザーに向けてどのようなEメールを送ったら効果が高いかというトライアルを実施しました。
スマートフォンだけで最適に表示できるだけではダメ
今回の実施にあたって、Yahoo!ショッピングではすでにパソコン向け・フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)向けにメールのテンプレートが4種類あり、スマートフォン用のテンプレートを加えると、運用負荷が高まるという懸念がありました。また、現時点ではまだパソコンから買ってもらう人数や金額は多い状況にあり、スマートフォンに特化することもできない事情もありました。
そのため、今回は、スマートフォンだけに特化したメールテンプレートを作るのではなく、スマートフォンで受信しても読みやすく、かつパソコンで読んでも違和感なく買っていただけるようなメールテンプレートを作ってみて、それを実際に配信し検証しました。
スマートフォンで読んでもパソコンでも読んでも違和感ないメールのことを今までのメールと区別するために「ハイブリッド版」と呼んでいます。
トライアルの内容
今回は「Yahoo!ショッピングおすすめ情報メール」を対象に検証してみました。検証するにあたって、新しく作るハイブリッド版メールテンプレートと今まで通りパソコン向けに作っていたHTMLメール、テキストメールと比較してみました。またハイブリッド版はAタイプ、Bタイプと2タイプ制作しています。
それぞれのメールの反応が受信環境によって変わるかという点も確認したかったので、iPhoneユーザーと確定できるi.softbank.jpを登録いただいているお客様とPCで受信するメールアドレスを登録いただいているお客様を分けて配信してみました。
今回検証したメールをご紹介します。
- スマートフォンユーザーは手でピンチして広げてみる必要があり手間がかかる
- スマートフォンユーザーが受信すると意図しない位置で改行が入り読みにくい
- PCでもスマートフォンでもデフォルトでも拡大せずに読むことができる
- 全体的に画像を大きめにして、その分説明文等のテキストを少なくした
- ブロックリンクを採用し、スマホでは枠全体がクリックできる様にすることでCTR向上を図った
- 二列ではなく一列で並べ、その代り説明文を多くした
- スマホでは商品説明が小さくて読みづらい分、商品名を大きくしてクリックを促す狙い
- ブロックリンクを採用し、スマホでは枠全体がクリックできる様にすることでCTR向上を図った