キーワード3:ユーザー単位分析とアトリビューション(Cross Visit & Attribution)
2011年第2四半期に行われたForrester Waveの米国での調査によると、ウェブ分析で解決したい優先度の高い5つの施策は以下のようになっています。
- マーケティングアトリビューション(46%)
- ユーザーセグメント(41%)
- データインテグレーション(30%)
- カスタマーエンゲージメント(29%)
- ユーザー単位の導線分析(25%)
この結果を見ると、ユーザー単位の分析、あるいはそれが前提となるアトリビューション分析のニーズが高くなっていることがわかります。
今までのアドビ製品の大半はユーザー分析に向いていなかったのですが、今年の上半期にリリースされる分析ツール「Discover」の最新版「Discover 3」ではユーザー単位の導線分析ができるようになります。
「Discover 3」によって、たとえば、あるキーワードで入って来たユーザーのうち、その後何%が会員登録を行い、最終的にコンバージョンしたかを分析することができるようになります。また、このようなユーザー単位の行動に対してセグメントをかけることもでき、分析と施策の範囲が大きく広がることが期待できます。
アトリビューションに関してはキーノートではそれほど言及はなかったのですが、関連するセッションは複数行われており、その重要度あるいは認知度は日本より高いと感じました。日本でもアトリビューションの書籍が先月発売されましたが、今後も重要なトピックスとして研究および活用が進む分野でしょう。
各行がそれぞれのステップを表している
