3月22日に秋葉原コンベンションホールで開かれたMarkeZine Day 2012 Springでは、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン マーケティング部 部長 中澤 伸也 氏から「ビッグデータはマーケティングに何をもたらすのか」と題した講演が行われた。主にITベンダーや情報システムによって語られがちなビッグデータのマーケティングへの活用方法について、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン マーケティング部 部長 中澤 伸也 氏が解説した。
数字だけではお客さまの文脈までは見ることができない
「実は、店頭にいた頃が一番お客さんを理解できていた」。現職に就く前はソフマップの店舗経験が長かったという中澤氏。自身の経歴をデータ活用の歴史になぞらえながら、顧客との向き合い方について振り返った。
マーケティング部 部長 中澤 伸也 氏
店舗で接客をしていれば、どうして来店したのか、何を探しているのか、直接会話することでお客さまの心理を汲み取り、リアルタイムにベストなタイミングで最適な対応をすることができた。
しかしECを専業とするゴルフダイジェスト・オンライン社(以下、GDO)では、文脈を見るための店舗がなく、困った中澤氏はログ解析でお客さまの行動を把握しようと試みるようになる。「10年間データと向き合ってきても、いまだにお客さまが見えている感覚はありません」そんな中澤氏が希望の光として見出したのが「ビッグデータ」だ。
ビッグデータとはいったい何なのか
ビッグデータについて調べてみたところ、ベンダーによって解釈は異なり、文書によっても定義にはばらつきがあったという。考察を進める中で中澤氏が自分なりに出した答えは、「ビッグデータとは、これまで取り扱いにくかったデータ群を含む、大量データの総称である」というものだ。具体的には以下の3つの特徴が挙げられる。
- 大容量の、WebログデータやPOSデータ
- 文章、動画、センサーなどの非定型・非構造化データ
- リアルタイム性が高いデータ
非構造化データとは、リレーショナルデータベースに格納できないような、構造定義が雑然としたデータ群を指す。完全な構造定義を持たないため、表形式でデータの結合や抽出を行うことができない。
そのため、利用可能な形にするためには、テキストマイニングを行ってメタデータをタグ付けするなどのひと手間をかけなければならず、マーケターが分析利用するためのハードルは高いものであった。
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- MarkeZine Day 2012 Spring連載記事一覧
- この記事の著者
-
野本 纏花(ノモト マドカ)
1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
