初心者が間違えやすいスパム行為4:過剰な相互リンク
誤解がないよう最初に言いますが、仕事仲間など適切に相手を選び、互いに個別に相互リンクを張ること自体は問題ではありません。しかし仕事仲間といえど、過去に名刺交換をしたあらゆる企業と見境なく相互リンクを試みたり、あるいは、あるサービスに登録したり指定のファイルを自サイトにアップロードすると、自動的に数千ものサイトと自動的に相互リンクが結べるような、SEO目的でしかない過度な相互リンクは問題となります。
相手を選ばない無差別な相互リンクは結局のところ、検索順を操作したいという下心がはっきりしています。検索エンジンはそういった、相手や品質を選択していない過剰なリンク群は評価したくないので、スパム行為とみなします。
日本ではとりわけ、一部の業種・業界で活用されることが多い手法ですが、効果がないばかりか、ガイドライン違反と判断されますので手を出してはいけません。
順位アップはテクニックにあらず~SEOに近道はなし
検索エンジンに嫌われるようなスパム行為を避けて、長期的なプランを立てて正しいSEO施策を実施すること。多少時間はかかるかもしれませんが、大きなリスクなしで、安全なサイト運用ができるでしょう。
「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」という故事成語があるように、検索エンジンに怪しまれるようなことをしないこと、ユーザー目線で、正直かつ有益な情報を提供することが一番効果的なSEOです。
SEOは、簡単に順位を上げるテクニックではありません。検索エンジンに正しくサイトを評価してもらうための技術です。その評価の積み上げ、検索結果の改善は時間がかかるものであり、検索順位を上げるのであればまず皆さんのサイトの価値を高める努力が必要です。
本連載を通じて、「SEOは検索順位を上げるためのテクニックではない」と繰り返し伝えているのは、こうした基本的な事項を知らずに、間違った道に進み、検索結果から削除されるなどの事象により、ビジネスに打撃をうけている企業が後を絶たないからです。
SEOとは何なのか、何をすべきなのか正しい事柄を理解した上で、1つずつ改善に取り組んでいきましょう。