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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

今日からはじめる戦略的オウンドメディア運営

「売らない」から始めるオウンドメディア 発信すべきコンテンツは「価値の分解」で見えてくる


オウンドメディアで発信すべき、「本質的な価値」のあぶり出し方

 毎日忙しく仕事をしていると忘れがちですが、企業が製品やサービスを販売しているのは、消費者に届けたい価値があるからです。その普遍的な価値こそが、オウンドメディア運営のヒントとなります。

製品やサービスを通じて提供している価値の一例

  • 不動産……ライフスタイルをデザインする
  • 保険………人生における安心感を提供する
  • 美容院……その人の魅力を引き出す

 それぞれ提供しているサービスや商品は、「住宅」「保険」「ヘアカット」でも、その背後には「大義」があります。その大義を見つけたら、「安心とはなんだろう」「魅力とはなんだろう」という具合に問いかけ、分解して、「要素」を具体化していくだけです。大義はオウンドメディアの運営指針となり、要素はコンテンツを考えるにあたってのキーワードになります。

 当社でも、「Web制作会社です。注文してください」とは言いません。企業のWebを手がけるということは、ビジネスそのものの成果にコミットするということ。オウンドメディアでは、「御社ビジネスのイノベーションをお手伝いします」というメッセージを核に据えています。

 そこから、ビジネスやWebマーケティングの先端テーマに関連したセミナー、レポート、コラム、ブログ、フレームワーク公開等のコンテンツを制作し、オープンに提供しています。

loftwork.jp スタッフコラムは人気コンテンツのひとつ。300いいね!を獲得した記事も

先端テーマを取り上げた無料セミナーを定期開催し、プロのライターによる詳細レポートも公開。

 実際に、コンテンツ数が増えれば増えるほど、様々な人々から「いいね!」が集まり、人から人へ紹介の輪が広がり、「ちょっと相談したい」「◯◯を頼みたい」という問い合わせが増えました。おかげでロフトワークでは、プッシュ型の営業は一切なし。オウンドメディアが営業マンとして活躍してくれています。

 また、コンテンツ化する際には、ユーザが知りたいと思う形に編集することもお忘れなく。難しければ、よりユーザに近い知人・友人等にヒアリングしたり、執筆や編集のプロに依頼しましょう。

ポイント
  • 製品やサービスには届けたい価値=「大義」がある
  • コンテンツのヒントは、「本質的な価値」を分解した先にある
  • 企業発信の情報を、「ユーザが知りたいと思う形」に編集する

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ユーザと「睡眠」について考えるオウンドメディア“ねむりラボ"

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この記事の著者

山口 謙之介(ヤマグチ ケンノスケ)

株式会社ロフトワーク オウンドメディア推進チーム loftwork.jp Webマスター

大学卒業後、教材の営業を担当。2004年12月ロフトワークに入社し、クリエイティブ・ディレクターとしてCMSを用いたサイトの構築から、新技術を用いたWeb関連アプリケーションの開発のディレクションなど幅広いプロジェ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/11 10:14 https://markezine.jp/article/detail/16107

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