単回帰式を求める~散布図を利用する場合
散布図に示したデータをもとに、1本の直線を挿入する。それが回帰直線です。
散布図により、2つの変数間の関係を確認することができました。最高気温とアイスコーヒーの注文数には、非常に強い正の相関がありそうです。
この散布図には各々のデータが点で表されていますが、これらの点を1本の直線(回帰直線)で代表させることを考えます。そうすることにより、2つの変数間の関係を具体的な数式(単回帰式)で表すことが可能となります。
Excelの散布図から単回帰式を求める
1.散布図に描かれているデータのうち、1つの点の上にマウスを合わせ、右クリックします。
2.メニューが表示されたら、[近似曲線の追加]を選択します。
3. [近似曲線の書式設定]の[近似曲線のオプション]の中から[線形近似]を選択し、[グラフに数式を表示する]にチェックを入れ、[閉じる]をクリックします。
Excel2003の場合は、[近似曲線の追加]の[種類]で[線形近似]を選択し、
[オプション]で[グラフに数式を表示する]にチェックを入れ、[OK]をクリックします。
4. 回帰直線と単回帰式が表示されました!
図中に挿入された1本の直線が2群のデータの関係を最もよく表す回帰直線であり、その直線は、「y=11.76x+30.21」という単回帰式で表現されます。
yはアイスコーヒーの注文数、xは最高気温であり、回帰係数(直線の傾き)は11.76と正の値となっていることからも、最高気温の上昇に伴ってアイスコーヒーの注文数が増加するという関係が成立しています。
