プランニングチーム「電通ギャルラボ」は、NHK Eテレ(教育テレビ)「オトナへのトビラTV」と連携し、15~20歳の就職前の男女を“プレオトナ”と命名。その実態と大人に対する意識について調査した。
「人間関係」について、プレオトナの8割以上が重要だと回答。また53.5%の人が「孤独」な人は生きるのが辛いと感じており、友だちの数も多くを求め、多人数からの承認欲求も強い。このように多くの友だちを求める一方で、プレオトナの人間関係の悩みは、1位「苦手な人がいること」。携帯電話でのメールやSNSの利用が増加しているなかで、「会話への参加」や「自分がいないところでの悪口」に悩みを抱えており、結果的に「気心の知れた友人とのみ付き合う」という人が75.2%と多数を占めている。
プレオトナの現在の不安は、「お金」(60.7%)、2位「就職・仕事」(58.3%)、3位「受験・学歴」(46.1%)だが、ほぼ同ポイントの4位に「コミュニケーション能力」(44.3%)が挙がった。また、年代に特有の「恋愛」は6位という結果になっており、女性は「受験・学歴」よりも「コミュニケーション能力」を不安に感じると回答している。
また、携帯電話帳に登録している友だちについて、「知り合い」「友だち」「親友」といった人間関係の格付けを行っている。携帯電話のアドレス帳登録人数が平均93.7人と約100人にのぼる一方で、友人の数は平均46.6人、一緒に遊びに行ける人数は平均15.1人、親友は平均6.1人。また、「ネットだけの友だち」がいる人は4割以上となっており、携帯電話やネットは単なるツールにすぎず、リアルでの交友関係と切り分けられていることが読み取れる。
6割以上のプレオトナが「大人になりたい」と思う一方で、8割以上が「大人になるのは辛いことの方が多い」と回答。女性の方が「大人になりたくない」(39.8%)、「大人になるのは辛いことの方が多い」(84.8%)とネガティブな回答が多くなっている。
【調査概要】
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国47都道府県
調査対象:15~20歳の就職前の男女540名※
実施日程:2012年7月13日(金)~7月16日(月)
※本調査は、15~29 歳一般男女1000名を対象に行った「大人に対する意識実態調査」から、15~20歳の就職前の男女を抽出し、レポートとしてまとめた。
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