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話題のサービス「LINE」関係者インタビュー

みんなが大注目「LINE」の裏側を取材~国境や世代を越えて愛されるサービスリリースの秘訣【第1弾企画・開発編】


長く愛されるサービスになるためには?

 2011年6月23日のリリースから1年3か月。日本だけでなく、東アジアや中東の国々にもLINEのファンは多い。国や国境を越えてユーザーに支持され続けるサービスの秘訣をうかがった。

 「一言で言うのは難しいですね。私は開発的な話ししかできませんが、私たちが努力しているのはユーザーがストレスを受けないアプリの開発ですね。ネットワークにつながらないところでもつなげるだとか、こういう努力をしています」(堀屋敷)

 「ユーザーが飽きないという要素も必要ですよね。LINEに関するサービスがどんどん出続けて、世の中の注目を集め続けること。『新しい公式アカウントでこんなのが出た』『新しいスタンプでこれが面白い』などユーザーにとって変化があるのも重要です」(稲垣さん)

機能拡張に突っ走ってきた今まで、そしてこれから

 今後の展望を伺ったところ、「今まではすごいスピードで突っ走ってきたので、もちろん今後もそのスピードは維持しながらなのですが、品質の改善を重点的に行っていきたい。最近は品質。安定性を高めて、基本のメッセージをきちんと速く送れることですね」と堀屋敷氏は語る。

 そして「今はいっぱい新しい機能がどんどん出ていますけど、基本のメッセージがきちんとうまく速く送れることが重要ですね。快適に使えないと、LINEの良さは伝わらない。『LINEって最近いろんな機能ついたけど、そもそもメッセージがうまく送れないよね』みたいなことにならないように、これだけいろんな人に使っていただいているので、安定性を大事にしていこうとシフトしています。今まで対応できなかったことに応えていくフェーズに差し掛かっている」と稲垣さんは話を締めくくった。

 TwitterやFacebookを越えるペースでユーザー数拡大を続けるLINE。多くの人が期待を込めて見つめるサービスをリリースから手掛けているお二人の話を聞いていると、LINEというサービスによって、チームの枠を越えて会社全体の絆が深まり、その盛り上がりを肌で感じた。学園祭の前日のように、あわただしくも1つの目標に向かって会社全体で向かっている。いい意味で私たちを驚かしてくれるであろうLINEの成長を期待するとともに、日本発の世界のユーザーを魅了するサービスの秘訣を今後も追っていきたい。

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

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2012/10/29 15:22 https://markezine.jp/article/detail/16376

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