ターゲットに合わせたソーシャルメディアで効果的にリーチ
ソーシャルメディアマーケティングに取り組もうというなら、企業によってさまざまな目的があるでしょう。ソーシャルメディアごとに、ユーザー層、機能、向いている目的や用途等が違うため、複数のソーシャルメディアを使い分けるのがお勧めです。また、単純接触効果により、ターゲット層に複数のメディアを通して接触することによって好感度が上がっていくという効果も期待できます。今回は、ソーシャルメディア販促・EC連動について考えていきます。
「iQON」という、ファッションコーディネートが自在に楽しめるソーシャルファッションSNSがあります。最大の特徴は、通販サイトで実際に販売されているファッションアイテム画像を自由に組み合わせてコーディネートが作成できる点です。自分のコーディネートは投稿・共有できる仕組みであり、気になるアイテムがあれば、ワンタップで販売サイトで購入が可能となります。
2012年3月現在、月間100万人以上の訪問者が、10万件以上のコーディネートを作成しています。2月23日にiOSアプリをリリースしたことでアクセスが急増し、3月9日にはユーザーが作成できるコーディネートコンテンツ数も2週間で1万件を突破しました。主なユーザー層は20代の女性が中心であり、アプリには1日平均で9回ほどアクセスしているといいます。
たとえば、20代女性をターゲットに、ファッションブランドやファッション性の高いコンテンツを販促したい場合、このようなSNSを活用することで、販促効果が期待できるというわけです。実際、2012年7月現在、ZOZOTOWN、Yahoo!ショッピング、ファッションウォーカー等40以上の通販サイトと連携している他、「OIOI web channelの商品を1点以上使用したクリスマスの日に着たいコーデ募集」「結婚式場選びサイト「みんなのウェディング」で好きな会場を見つけて、そこで着てみたいパーティファッションの募集」などのコラボキャンペーンも積極的に行われています。
Pinterestも、ユーザーの大半が女性の、画像に特化したネット上のピンナップボードサービスです。ネット上で見つけたお気に入りの画像・動画を「ピン」(スクラップ)することができ、マーケティングに使うことができます。これは、次回説明します。