50%ラインに注目!!
メディアへの露出により、クチコミが増えることは当然だが、注目すべき点はそのクチコミ量の変化とともに、増減する「過去語」「未来語」の割合である。今までの例から推測すると、クチコミがある段階から、購入者は30~40%存在すると言える。
完全に比例するわけではないが、クチコミ量が増えることで、未来語(欲しい、買いたい)が増え、クチコミ量が安定するにしたがって、過去語(買った、買いました)が増える傾向にある。過去語と未来語が約半分になれば安定期ということが推測でき、その50%ラインを見極めることが重要だ。
ひとつの流行の中でも、成長期、安定期、衰退期という3つのライフサイクルが存在するため、例えば、過去後が増えた衰退期に合わせてメディア戦略を打つなどすることで、あらたに成長期に持っていくことも可能だろう。また、何も戦略を打っていないにもかかわらず、未来語が増える場合は、今後流行の兆候があるということも言えるのではないだろうかという結論を導きだした。ポイントは安定期である、50%ラインを見極め、次の戦略を打ち出していくことだ。
クチコミ博士磯部さんからの感想
さて、50%ラインに注目!というひとつの結論を導きだした、今回の発表について、クチコミ博士の磯部さんはどう感じたのだろうか。感想を聞いてみた。
今回は、一部の研究結果を紹介したが、その他の発表も優秀なものばかりである。今後も開催される予定なので、クチコミマーケティングに興味のあるマーケターのみなさんは覗いてみては、いかがだろうか?
