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三橋ゆか里の「女性向けマーケティング☆ア・ラ・モード」

ファッションの聖地NYで、新鋭スタートアップ「Acustom」に会ってきた


ハイテクなオーダーメイドを体験!

 わたしも実際にボディサイズを測るプロセスを体験させてもらったよ。下着になって周りが真っ黒い試着室のようなスペースに入ると、女性の声で音声案内が流れてくる。左右の腕でハンドルを持って、体を動かさないようにしているだけ。途中クラシック音楽のBGMが流れたりするけれど、体の測定を始めてから15秒もすると終了。体に光をあてて、その反射具合でボディラインを3Dにするんだって。本当にあっという間。この技術は普段は整形などの医療で使われることが多いそう。

 あとはその3Dモデルをベースに、デニムのステッチやボタンの色、形なんかを選んでいくだけ。2、3週間もすると、自分の名前入りの世界に一本のデニムが届くよ。もし何か気に入らない点があれば、満足のいくまで作り直してくれるフィット保証つき。

 いまAcustomを使ってくれるユーザの特徴は、キャリア志向の28-38歳の男女。一言で言ってしまうとギルト・グループのユーザ層に近いんだそう。男性は上司がオーダーメイドのスーツを着ていてそれに憧れているような人たち。Acustomの方が同じフィット感でよっぽどリーズナブルにスーツがつくれちゃう。女性に関しては、背が高すぎたり低すぎたり、もしくはお尻は小さいのに腿は太いなんて体に特徴があってフィット感に悩んでいる利用者が多い。

 ニューヨークにはインキュベーションが沢山あって、Acustomもそのうちのひとつ「Betaspring」に3か月間入っていたそう。もともとスタートアップをやるならニューヨークで!と思っていたため、その地域のトップ15のインキュベーションを洗い出してエントリー。縁があってBetaspringに入ることに。ファンディング、リソース、ネットワーク、そして何より同じような仲間がいることが大きく、貴重な経験だったと話すJamal。

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ものに触れることの大切さは変わらない

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この記事の著者

三橋 ゆか里(ミツハシ ユカリ)

ライター・記者。
オンラインショップ、UIコンサルティング会社、Web制作会社等を経て2009年に独立。日経デジタルマーケティング、TechWave、Tech in Asia(英語)などで執筆。また、女性誌のウェブサイトやスマホアプリ紹介の記事も手がける。アジアのITニュースが集まるStartup Datingでは、...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/10 10:28 https://markezine.jp/article/detail/16525

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