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MarkeZine Day 2025 Retail

シリアル・アントレプレナー柴田陽さんに「O2O」と「起業」について聞きました。

スポットライトCTOに聞く、ちょっとマニアックな位置情報のはなし。そしてO2Oの今後

ビジネス面の課題、今ある技術を組み合わせること

柴田:IMESのような認証のないインフラはフリーライドの問題が生じますよね。

高橋:その通りです。サービスプロバイダーとしては店舗でIMESが使えることは歓迎できます。しかし自ら各店舗に配布するとなると、自分たちが作ったインフラに誰もがタダで使えることになり、単なる慈善事業になってしまいます。IMESを導入することによって得られるメリットは未知数です。

柴田:この連載の読者であるマーケターの視点に立つと、直近では屋内位置測位を使ったサービスができるのは大規模商業施設に限られるということでしょうか。

高橋:新しい技術、という視点ではその可能性が高いと思います。従来通りのWiFiスポット、NFC/FeliCa、そしてスマポの超音波検知のような技術の組み合わせになると思います。スマポの超音波による屋内位置検知技術は、一から開発したものです。ですが、この技術ありきでスマポができたわけではなく、スマポというサービスを作るために頭をひねってできた技術です。

柴田:iOS 6搭載のPassbookも結局バーコードでした。すでにある技術を組み合わせるクリエイティビティが大事ということですね。

終わりに ~O2Oのこれから~

 連載では、O2Oの動向についても触れてきましたが、「O2O」という言葉の流行とは裏腹に、まだまだ未成熟な市場・サービスであると考えています。実際、スマートフォンというプラットフォームはFacebook、Twitter、LINE等のコミュニケーションサービスや、カジュアルなゲームがキラーアプリケーションとなっています。

 今後、このようなサービスをいかに実店舗の販促に活用していくのか、という点がO2Oのメインストリームになっていくと考えるのが自然ではないでしょうか。LINEクーポンはまさにその好例だと思います。

 技術優位のプロダクトアウトではなく、消費者が求めるものに、企業が伝えたいメッセージを掛け算をしていく。まさにマーケター的視点が求められている分野だと考えています。

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この記事の著者

柴田 陽(シバタ ヨウ)

店舗集客サービス「スマポ」を展開する株式会社スポットライトの代表を務める。バーコード価格比較アプリ「ショッピッ!」、タクシー配車アプリ「日本交通タクシー配車」「全国タクシー配車」など、数々のヒットアプリを手がけ、2つの会社を創業・バイアウトした経験を持つシリアルアントレプレナー。

東京大学経済学部卒業。戦略コンサルティング会社...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2012/11/30 13:00 https://markezine.jp/article/detail/16790

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