Excelで基準化するにはExcel関数の「STANDARDIZE」で
それでは、いよいよ缶コーヒーのデータを基準化していきます。

全部のデータを、セルごとに(データ-平均値)÷ 標準偏差を計算すると大変なので、基準値を求めるSTANDARDIZE関数を使います。
Excel関数「STANDARDIZE」の手順
1.生のデータの「コク」「香り」「酸味」のそれぞれの平均値、標準偏差を求めておきます。
2.基準化した後のデータを記入できる枠だけ先に作っておきます。この時、平均と標準偏差にも関数式だけ入れておきましょう。

3.「コク」と「Sマルタ」のセルを選択した状態で、[数式]タブの[関数ライブラリ]の[関数の挿入]をクリックします。[関数の分類]の[統計]を選択し、[STANDARDIZE]を選び[OK]をクリックします。
4.ダイアログに従い、[x][平均][標準偏差]を指定して[OK]をクリックします。
5.基準値=-0.116247639が出力されます。

慣れてきたら関数の直接入力で! F4キーで絶対参照すると便利
慣れてくると、関数を直接セルに入力する方法をおすすめします。1度計算した値を「Sマルタ」から「WANDA無糖」までドラッグして使いたいのですが、このままでは求まりません。
元のデータの平均(B12)と標準偏差(B13)は必ず同じセルを参照しますので、ここは絶対参照にしましょう。絶対参照にするには、指定したセルの番地に$マークをつけます。この場合、以下のように入力します。
=STANDARDIZE(B2,$B$12,$B$13)
=-0.116247639
ちなみに、B12のセルを選択してからF4キーを押すと自動的に$マークがつきます(または数式バー上で、B12を反転させてF4を押してもOKです)。
同様にして、全部のデータを基準化します。

基準化されたデータが完成しました!
次回は、ここから各変数間の相関関係を求めます。


今回は、手順1のデータの基準化をお伝えします。