Excel関数「NORMDIST」で偏差値を出す
NORMDISTという関数を使うと、正規分布に従う(と仮定される場合でもOK)データがある場合、ある値(x)以下になる確率を求めることができます。正規分布のグラフの場合、確率なので全体の面積は1になります。よって、「1-NORMDIST」を求めることで、xより上になる確率を求めることができます。
NORMDIST関数
=NORMDIST(x, 平均, 標準偏差, 関数形式)
関数形式:trueの場合は累積分布関数の値、falseの場合は確立密度関数の値(グラフのY値)
それぞれの80点が全体のどの辺に位置しているのか見てみましょう。
このように特性の異なるデータでも基準化を行うことで、データ間の比較ができ、集団における相対的な位置を把握することができるようになります。正規分布で示すと以下のようになります。

以上から結論は、Aさんの国語の80点のほうがより評価できる!となります。
偏差値も基準値の仲間です
皆さんがよく聞きなれた偏差値とは、基準値を10倍にしたものに50を足したものです。言い換えると、全体の平均を50(基準化では0)、標準偏差を10(基準化では1)にしたときの個々の得点になります。偏差値60を基準値に直すと1になります。
(60-50)÷ 10=1
偏差値が60以上の確率は、
=1-NORMDIST(60,50,10,TRUE)=0.159
約15.9%となります。
全国に受験生が200万人いたとすると、偏差値60以上の人は200万人×15.9%で約318,000人いると考えることができます。


今回は、手順1のデータの基準化をお伝えします。