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企画するなら知っておけ!マーケター向けのWeb技術のキホン

[Webの仕組み]Twitterのタイムライン、ユーザーごとに違うのはWebアプリが動いているから 動的サイトの裏側を知る


問い合わせフォームから知るWebアプリの動き

 では、より高度なWebアプリの動作を「問い合わせフォーム」を例にピックアップしてみましょう。問い合わせフォームでは、連絡者の情報や問い合わせ内容を書いてもらい、それがメールで管理者に飛んだり、管理用にデータベースへ保存されることを想定します。

 まず、ユーザーにフォーム内の情報を書き込んでもらった後に「その値が妥当かどうか?」というチェックをする必要があります。たとえば、

  • 郵便番号が7桁の数字で入力されているか
  • 必須の項目が全て埋まっているか
  • 連絡先のメールアドレスは正しいメールアドレスの形式であるか

などです。これら、入力値の妥当性をチェックすることを「バリデーション」と呼びます。バリデーションはJavaScript側で検証する可能ではありますが、最終的にWebアプリでやった方がより確実です。

 次に管理者へのメール送信とデータベースへの登録をします。これもWebアプリ側で実装すべき項目です。メール配信のプログラムとデータベース操作をするプログラムが必要になってくるからです。また、管理画面などで過去の問い合わせ履歴を見たければ、データベースに挿入された情報を条件によって取得し、表示する機能も持ち合わせないといけません。

 まとめると、問い合わせフォームでは以下のようなWebアプリにおけるパターンを実装することになります。

  • バリデーションつまりフォームの入力値検証
  • 適切なエラー表示
  • メール送信
  • データベースへの情報登録、及び閲覧

 これらの動きはWebアプリをつくる際にある意味定型化された作法となるので、覚えておくといいかもしれませんね。

まとめ

 今回は、動的サイトの裏側にあるWebアプリについて解説し、内部では何をしているのかを例と共にざっくりと解説してきました。

 Webアプリでは実はもっとできることがたくさんあるのですが、マーケターの方がこの分野にあまり深入りしすぎる必要もないと思います。「だいたいこんなことやってるんだなー」という感覚で知っておいてもらえればいいでしょう。興味がある場合は、拙作の著書に『Webサービスのつくり方』などを参考にしていただければ幸いです。

 次回は実際に静的サイトや動的サイトがどのように現場で制作されているのか、僕が経験してきた事例を交えて紹介していきます。

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この記事の著者

和田 裕介(ワダ ユウスケ)

1981年生まれ。Webアプリケーションエンジニア。株式会社ワディット代表取締役社長。未踏ユース準スーパークリエータ。

学生時にSIGGRAPH Emerging Technologies採択。プロジェクトのリーダーを務める。大学院卒業後に父親とワディットを立ち上げ、株式会社オモロキではCTOとしてWebアプリケーション開発を担当する。小粒なWebサービスをいくつも開発してきた。

代表作はWeb音楽プレイヤーの「君のラジオ」。また...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2013/10/09 16:21 https://markezine.jp/article/detail/17709

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