最もハードルが高い「シェア」
企業の投稿をユーザが自身のタイムラインに引用する「シェア」。自身のタイムラインに残したいと思う、または、友達に紹介したいと思うほどモチベーションが高いアクションです。そのため、3つのユーザアクションのうち、最も価値が高いと言えるのではないでしょうか。また、シェアされると投稿自体のリーチ数(※)が多くなるというメリットもあります。
リーチ数:投稿を見た人のユニーク数
企業の投稿をどれだけのユーザーが自分のタイムラインに引用、掲載してくれるか。プレスリリースがどれだけのメディアに掲載、転載されるかという視点にも近いです。1回の投稿の力で、どれだけ多くの人にリーチできるか、知恵の絞りどころです。
2位の東京駅は「はやぶさ」の運転台から撮影した動画。3位のTOYOTA「TOYOTA i-ROAD」も超小型2人乗り電気自動車の動画。動画投稿は、写真に比べてユーザアクションが伸びにくいと言われていますが、それぞれ1,563件、1,446件のシェアを獲得。それだけ、友達に伝えたいと思わせる情報だったと言えでしょう。また、11位Sonyのヘッドマウントディスプレイ、17位SUBARUの次期コンセプトカーなど、「見たことのないもの」を見せた驚きの投稿が多くシェアされる傾向にありました。
そうは言っても、企業としては毎日「見たことのない」話題を提供したり、新しい発表ができる訳ではないことも事実。そこで、ちょっとした考え方の転換をしてみることも大切です。
実は「中の人」として見ていると当たり前の情報でも、「外の人」からしたら「見たことのない」新鮮で人に伝えたくなる情報は多いはず。少し視点を変えてみると、自社の資産の中に、キラリと光るネタがあるかもしれません。そういった資産の中にこそ、その企業らしさが眠っているとも言えるのではないでしょうか。
もうひとつ、注目したいのが5位のカップヌードル。毎回記念日に面白い投稿をしており、3/3のひな祭りと掛け、お雛様がカップヌードルを食べている隣で、お内裏さまが「あっ!」のひとこと。もちろん文字数はランキング中、最短。画像で魅せる投稿が印象的です。
